東電、家庭向けに割安4プラン 5月から新料金
4人家族で年7300円節約も

2013/4/23付
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 東京電力は23日、5月15日から電気料金を割安にできる家庭向けの新料金メニューを導入すると発表した。時間帯や曜日によって単価が違う4つのプランを設け、利用者が生活パターンに合わせて選べるようにする。2016年をメドに電力小売りが完全自由化され、新規参入企業との競争が激化する見通し。東電は昨年、電気料金を引き上げたが、料金体系の多様化で自由化後も利用者をつなぎ留める狙いだ。

東電が導入する家庭向けの新料金プラン
割安の時間帯割高の時間帯モデルケース
朝得プラン午前1時~
 午前9時(11.85円)
午前9時~午前1時
(23.27円~35.83円)
平日在宅の2人家族(40アンペア・360キロワット時/月)で、年間約6000円割安
夜得プラン午後9時~
 午前5時(12.14円)
午前5時~午後9時
(23.36円~35.97円)
4人家族(50アンペア・380キロワット時/月)で、年間約7300円割安
半日お得
プラン
午後9時~
 午前9時(12.24円)
午前9時~午後9時
(27.59円~42.49円)
3人家族(40アンペア・410キロワット時/月)で、年間約4900円割安
土日お得
プラン
土日の終日
(20.12円)
平 日
(20.39円~31.41円)
1人暮らし(30アンペア・260キロワット時/月)で、年間約2200円割安

(注)料金は1キロワット時あたり、モデルケースは基本的なプランの「従量電灯B」比

 4プランは23日に受け付けを始めた。いずれも割安の時間帯を設ける一方で、その他の時間帯は割高となる。今回は平日の昼間が安くなるプランはないが、利用者はうまく生活パターンに合うプランがあれば、電気代の節約が可能になる。従来の従量制料金も残す。

 「朝得プラン」は日中の料金が割高だが、午前1時から午前9時の料金が割安。早朝に炊事や洗濯をすませると電気代が安くなる。

 「夜得プラン」は午後9時から午前5時まで、「半日お得プラン」は午後9時から午前9時までが割安になる。一人暮らしなどで平日は仕事で外出し、土・日曜日にまとめて家事をこなす利用者は「土日お得プラン」を選ぶと電気代を節約できる。

 使用量や使い方で支払う電気代は異なるが、夜の電気使用量が多い一般的な4人家族が夜得プランを選べば、年間7300円を節約可能という。実際の電気の使い方が想定と違うとかえって割高になるケースも出るため、注意が必要になる。1年契約で、途中でプランは変更できない。

 東電は夜間料金を安くするプランを導入済み。昨夏には需要がピークになる昼間の料金を高めにするプランを始めた。だが、夜間の割安さを売りにする2プランは割安の時間帯が午後10時から午前8時に限られているため、契約が合計11万件にとどまる。ピークシフトプランも7000件にすぎない。

新料金プランを契約した家庭に電子式メーターを設置、時間や曜日ごとの使用電力量を計測する
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新料金プランを契約した家庭に電子式メーターを設置、時間や曜日ごとの使用電力量を計測する

 4月に閣議決定した電力システム改革は、16年をメドに電力小売りを全面自由化し、18~20年に電力会社から送電部門を切り離す「発送電分離」と料金規制の撤廃に踏み切る方針。

 関西電力も5月の家庭向け値上げに伴い、多くの契約者が季節や時間帯に応じ単価を細かく設定した料金プランを選べるようにした。土・日曜日の夜間は1キロワット時あたり10.76円で、東電の土日プランの一律20.12円より安いが、日中は関電の方が高いため単純比較はできない。ただ、東電の方がプランの種類は多く、小売りの自由化をより意識した取り組みといえる。

 東電は今後は利用者の反応や契約状況などを見ながら、選択肢を増やしていく方針。太陽光や風力などの再生可能エネルギーによる電力を優先的に購入するプランも14年度中に導入する計画だ。

 新料金導入で電力収入が減る可能性があるが、電力需要の平準化につながる。このため発電コストが下がり、全体の事業採算性は改善するとみている。

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