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ドコモ「草刈り場」に iPhone5発売で顧客争奪
序盤はKDDI優勢

2012/9/21 19:35
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 KDDI(au)とソフトバンクモバイルは21日、米アップルの新型スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)「iPhone5」を日本で発売した。販売店などによれば序盤戦の事前予約ではKDDI優勢。慌てたソフトバンクは19日に機能追加や新たな割り引きを打ち出した。「草刈り場」となったNTTドコモからの顧客争奪戦が激しさを増す。

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 「予約状況は予想以上に良い。他社からの乗り換えも(ソフトバンクより)僕らの方が多いと思う」。KDDIの田中孝司社長は21日朝、東京・原宿での発売イベントで胸を張った。

 大手販売代理店によれば両社とも予約は好調だが「ソフトバンクは既存顧客の機種変更が中心。他社からの乗り換えを含む新規顧客はKDDIの方が多い」という。「テザリング機能があるKDDIを選んだという声が多かった」(販売代理店幹部)

 テザリングとはスマホの通信回線を中継してパソコンや携帯ゲーム機をインターネットにつなぐ機能。KDDIは14日の予約開始時に同機能をiPhone5に盛り込むと発表したが、通信回線の混雑を恐れたソフトバンクは当初、導入を見送った。

 しかしミニブログツイッターでソフトバンク利用者の不満が続出。孫正義社長は19日に急きょ会見を開き、1月からのテザリング解禁を公表した。「後出しジャンケンです。何でもありのソフトバンク」(孫社長)。固定通信とのセット割り引きなど追加割り引きも合わせて打ち出し、「最終料金では最も安い」と対抗姿勢をあらわにする。

発売されたiPhone5を手に取る人たち(21日、大阪市中央区)
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発売されたiPhone5を手に取る人たち(21日、大阪市中央区)

 一方、蚊帳の外に置かれたドコモは深刻だ。「iPhone5購入を機に他社に乗り換える顧客の大半がドコモからの流出」(販売代理店)。高速携帯電話サービス「LTE」で先行したドコモだが、KDDIとソフトバンクの参入で優位性も薄れた。夏に頻発したドコモの通信障害も顧客流出に拍車をかける。

 「ドコモ契約者は事実上、減少に転じている」(外資系証券アナリスト)。自動販売機の遠隔管理に使う機器間通信などを含んだ総契約数はいまだ伸びているが、純粋な携帯電話の利用者に限れば今年4月以降、徐々に減少しているという。

 ドコモは今秋、韓国LG電子製のスマホを主力とする「秋モデル」5機種を発売する。通常は春と冬に新モデルを発売するが、iPhone5に対抗して端境期に異例の新機種投入となる。しかし話題は完全にiPhone5にさらわれた。

 「サービスをすべて管理するアップルの“代理店”にはならない。iPhone人気がいつまでも続くわけではない」(ドコモ幹部)。我慢もいつまで続くのだろう。

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