家庭用蓄電池、半額以下の90万円に パナソニック

2013/11/19付
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机の横などに無理なく置けるサイズにした
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机の横などに無理なく置けるサイズにした

 パナソニックは18日、家庭で使う小型で低価格のリチウムイオン蓄電池を発売すると発表した。従来製品と同等の蓄電能力を確保しながら、価格を90万円と半額以下に抑えた。蓄電池はスマートハウス(次世代省エネ住宅)の中核製品。同社が成長の柱とする住宅関連事業の戦略商品の一つに位置付ける。安価な蓄電システムとして海外にも売り込む。

 蓄電能力は5キロワット時。机の横などに無理なく置けるサイズで、パソコンや冷蔵庫、テレビなど複数の機器を同時に数時間稼働できる。停電など非常時用のほか、日常でも割安な深夜電力をためて日中に使えば電気代を減らせる。年2千台の販売をめざす。12月20日から受注を始める。

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 小規模なオフィスや診療施設などでの需要も見込む。電力供給が不安定な新興国などでの利用を想定した携帯電話基地局やデータセンターのバックアップ電源など産業用の低価格製品も開発する考えだ。

 海外を含めてリチウムイオン蓄電池事業(車載用を除く)で2018年度に現在の10倍の売上高1千億円、世界シェア2割を狙う。同蓄電池は主に住之江工場(大阪市)で生産している。投資計画は明らかにしていないが、今後設備増強も視野に入りそうだ。

 鉛蓄電池などに比べ、リチウムイオン蓄電池は小型で高い蓄電能力を持つ。家庭用の同蓄電池で、同程度の能力がある製品はこれまで200万円ほどしていた。パナソニックは主要部材の正極材により多くの電気をためられる材料を使用。蓄電システムに内蔵する蓄電池の数を半減したことなどで低価格を実現した。

 今回の価格でも、深夜電力の利用による節約分だけで投資を回収するには長期間かかるが、同蓄電池が普及して量産効果が出てくればさらに価格が下がり、採算を取りやすくなる。

 新製品は太陽光発電の電気をためたり、家庭用エネルギー管理システム(HEMS)と連携させたりすることはできないが、今回の技術を使ってこれらに対応する蓄電システムをつくることも可能という。顧客の利用シーンに合わせて品ぞろえを拡充していく考えだ。

 国内では東日本大震災後にスマートハウスの普及が加速しており、電機メーカーが相次いで家庭用蓄電池の新製品を投入している。大和ハウス工業シャープなどが出資するエリーパワー(東京・品川)は、従来より2倍長持ちする電池を販売している。NECオリックスと業務提携して、家庭用蓄電池のレンタルを始めた。

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