原子力発電所の再稼働の遅れで発電に使う火力発電用燃料の消費量が急増している。昨年3月から今年2月までの電力10社の燃料消費量は前年同期比で重油・原油が2.1倍、液化天然ガス(LNG)は1.3倍だった。原発が動かない場合、電力各社の燃料費負担は合計で年3兆円以上増える見通し。料金引き上げを表明している東京電力以外も追随する可能性が現実味を帯びそうだ。
電気事業連合会が13日にまとめた2月の発受電電力量(速報、10社合計)を基に過去1年の燃料消費量をまとめた。期間中に電力10社で重油・原油を2190万キロリットル、LNGは5180万トン消費した。一方、石炭は震災で被災した発電所があり、3.1%減の4960万トンだった。
2月の原子力発電所の設備利用率(日本原子力発電含む)は6.1%。1月の10.3%を下回り過去最低を更新した。全国の原発全54基中で現在稼働しているのは2基。定期検査後の再稼働がなければ、5月に国内すべての原発が止まる。
2月の発受電電力量は前年同月比で4.1%増の845億9千万キロワット時。前年実績を12カ月ぶりに上回った。うるう年による日数増も響いたが、全国的に気温が前年より低く、暖房需要が増えたためだ。需要のピークである夏までに供給力をどう高めるかが電力各社の共通課題になっている。
LNG、東京電力、原子力発電所
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