情報通信分野の技術動向や将来像について議論する「世界ICT(情報通信技術)サミット2012」(日本経済新聞社・総務省主催)は12日、2日目に入った。スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の普及など、技術革新に伴う企業の成長戦略について討論した。
日本IBMのマーティン・イェッター社長は、「日本が世界で競争力を取り戻す上で技術が重要な役割を果たす」と指摘した。世界の経営者が「技術」を最重要課題に挙げるなか、日本では軽視されているとの調査結果を紹介。「日本の経営者の技術軽視は危険だ」と警鐘を鳴らした。
一方、同氏は「企業がICTを活用する目的が従来のコスト削減から、生産性向上に変わってきている」と述べ、ICTが「守り」から「攻め」の道具にシフトしている点を強調した。ドイツ出身のイェッター氏は56年ぶりの外国人社長として5月に日本IBM社長に就任したばかり。
ERP(統合基幹業務システム)大手の独SAPのジム・ハガマン・スナーベ共同最高経営責任者(CEO)は、「ICTの技術革新が人口増など地球的な課題を解決するうえで大きな役割を果たす」と指摘。スマホなど携帯端末の普及に加え、ネット経由でソフトを活用するクラウド・コンピューティングといった技術革新の重要性を訴えた。
午後には「サイバー空間における国際ルールの在り方」と題して討論会が行われる。世界的なネットの普及を背景に、国境を越えたルール作りの必要性や課題を議論する。また交流サイト(SNS)の利用が広がるなか「ソーシャルで広がるネットビジネス」と題する討論会も予定されている。









