auてこ入れへ新体制、KDDI社長に田中氏

2010/9/10付
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 KDDIは10日、田中孝司専務(53)が12月1日に社長に昇格する人事を正式に発表した。DDI、KDD、IDOの合併翌年から10年近くトップを務めてきた小野寺正社長兼会長(62)は代表権を持つ会長になる。スマートフォン(高機能携帯)の出遅れが響き、主力の携帯電話事業「au」はNTTドコモやソフトバンクに押される一方。新体制ではスマートフォンの投入や光回線の有効活用などで巻き返しを狙う。

 小野寺社長は同日の記者会見で、来年6月に迎える就任満10年を待たずに交代する理由について「来年度計画の立案段階から田中氏に社長として加わってもらうため」と説明した。

 KDDIは2002年4月に第3世代携帯電話サービスを開始。ドコモに先行して「着うた」や「パケット定額サービス」を導入、加入者を伸ばした。

 しかし、08年度の携帯電話加入者純増数で4位、09年度は3位と低迷。最近も7月まで3カ月連続で4位と、てこ入れは待ったなし。田中次期社長は「かつての成功体験が環境変化への対応を遅らせた」と反省する。「前倒し」の社長交代は危機感の表れでもある。

 KDDIの携帯電話事業の低迷は、ソフトバンクが08年に発売した米アップルの「iPhone(アイフォーン)」などのスマートフォン人気に乗り遅れたのが一因。小野寺社長も「従来型の携帯電話に固執してきた面がある」と認める。

 まず今年秋にスマートフォンの新機種を投入。来年の夏商戦では新商品の半分をスマートフォンにする考え。

 KDDIは東京電力、中部電力から光ファイバー通信事業を買収。今年2月にはCATV最大手のジュピターテレコム(JCOM)にも資本参加。これら固定通信回線と携帯電話回線をどう融合させるかも課題だ。

 7月、屋外では携帯回線、室内では小型基地局を通じ高速の固定回線に切り替えて通信できる家庭用サービスを開始。今後はJCOMや携帯電話、スマートフォンを連動させ、屋内外を問わず映像などの多様なコンテンツを利用できる融合型サービスにどう発展させられるかが問われる。

 小野寺社長は「会長は対外関係をおもに担当する。事実上の最高経営責任者(CEO)は社長」と明確に権限を譲る考えを示した。田中次期社長は最大手のドコモと、追い上げるソフトバンクに挟まれた難しい経営のかじ取りを託される。

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