携帯3社の11年3月期、高機能携帯で差(注目の決算)
ソフトバンク純利益最高、ドコモとKDDI減収

2011/5/9付
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 携帯電話大手3社の2011年3月期決算が9日、出そろった。同日発表したソフトバンクの連結純利益は前の期比96%増の1897億円と過去最高となった。スマートフォン(高機能携帯電話)の「iPhone(アイフォーン)」が人気で9%の増収を確保。スマートフォン投入が遅れ、通話料収入の落ち込みを補えなかったNTTドコモKDDIと明暗が分かれた。

決算発表をするソフトバンクの孫正義社長=中(9日午後、東証)
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決算発表をするソフトバンクの孫正義社長=中(9日午後、東証)

 ソフトバンクの売上高は3兆46億円と、初めて3兆円を超えた。孫正義社長は会見で「iPhone中心にスマートフォン市場の拡大に乗ることができた」と振り返った。多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」も好調で、携帯電話契約件数は16%増えた。

 スマートフォン利用者は従来型の携帯電話に比べて情報のダウンロードなどデータ通信の利用頻度が高い。1契約あたり平均月間収入(ARPU)は4210円と前の期より140円増えた。基本料を含む音声ARPUは8%減ったが、データARPUが14%増加。連結営業利益は35%増の6291億円となった。

携帯電話大手3社の連結業績
※ 単位:億円、上段は2011年3月期実績、下段は2012年3月期見通し(会社発表)。カッコ内は前期比増減率%、▲は減。NTTドコモは米国会計基準、ソフトバンクは業績予想を開示していない
売上高営業利益純利益
NTTドコモ4兆2242(▲1)
4兆2300(微増)
8447( 1)
8500(微増)
4904(▲1)
5020( 2)
KDDI3兆4345(微減)
3兆4600( 1)
4719( 6)
4750( 1)
2551(20)
2500(▲2)
ソフトバンク3兆0046( 9)
6291(35)
1897(96)

 一方、NTTドコモとKDDIは小幅減収だった。米グーグルの基本ソフトを搭載した高機能携帯電話を相次ぎ投入したが、データARPUの伸び率は3~4%にとどまった。両社は割安な通話料金プランの契約者が増え、音声ARPUの下落率も10%を超えた。

 ソフトバンクは東日本大震災の被害額144億円を11年3月期の特別損失に計上した。12年3月期は復興関連投資100億~200億円を含め、5000億円(前期比19%増)の設備投資を計画している。

 今期の業績予想は公表しなかったが、「スマートフォン市場の拡大で増収増益を見込んでいる」(孫社長)と説明した。

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