福島第1、地上放水続く 事故「レベル5」相当
電気系統の接続も急ぐ

2011/3/18付
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 防衛省・自衛隊は18日、福島第1原子力発電所3号機を冷やすため前日に続き地上から約50トンを放水した。東京消防庁も19日未明、高性能放水車で約60トンを放水。東電は外部電源で冷却装置の復旧作業も急いだ。放射性物質の大量放出という最悪の事態回避を狙う。一方、経済産業省原子力安全・保安院は第1~3号機の事故が国際原子力事象評価尺度(INES)でレベル5(所外へのリスクを伴う事故)に相当するとの暫定評価を発表した。

東京電力福島第1原発への放水作業を行うため集まった消防車両(18日午後、福島県いわき市)=共同
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東京電力福島第1原発への放水作業を行うため集まった消防車両(18日午後、福島県いわき市)=共同

 放水は3号機屋上付近の使用済み核燃料プールに向けて実施した。使用済み燃料の発熱で水温が上がり蒸発するのを抑える目的。蒸発が進み、使用済み燃料が露出・損傷すると放射性物質の放出につながる恐れがある。

 東電福島事務所によると、放水を始めたころの午後2時前に3号機から約500メートル離れた場所の放射線量は毎時3.484ミリシーベルトだったが、放水直後の2時50分には同3.339ミリシーベルトに微減した。

 上空の放射線量も前日に比べ減少傾向にある。防衛省は自衛隊ヘリで18日午後1時35分から9分間測定した第1原発上空300フィート(約90メートル)の放射線量が毎時53ミリシーベルトだったと発表。17日午前の同87.7ミリシーベルトを下回った。風向きなどで放射線量は変化するので、放水の効果かどうかは不明だ。

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 東電はプールとは別に原子炉本体の燃料棒の冷却へ向け、緊急炉心冷却装置(ECCS)の作動に必要なポンプなどの復旧にも全力をあげた。大きな電力が必要なため、東北電力からの送電線を接続して外部電源で動かす必要がある。冷却装置が順調に動けば、燃料棒の損傷に伴う放射性物質の放出を抑えられる。

 作業の障害となるがれきの除去を経て18日午前に接続作業に着手、19日の電源回復を目指す。使用済み燃料プールの水位が下がっているとみられる3号機や、4号機向け電源も「20日の復旧を目指す」(東電)方針。

 一方、経産省原子力安全・保安院は18日夕の記者会見で1~3号機の事故がINESでレベル5にあたるとの暫定評価を発表した。1979年の米スリーマイル島原発事故と同じ評価。保安院は当初1号機をレベル4としたが放射性物質の放出などを受け引き上げた。2、3号機は初の評価。

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