被災者のニーズが第一
遠野まごころネット理事長・臼沢良一氏

2016/3/13 3:30
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 岩手県遠野市のNPO法人「遠野まごころネット」は震災直後から延べ12万人超のボランティアを受け入れてきた。臼沢良一理事長に5年間を振り返ってもらった。

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 ――活動の重点はどう変わってきましたか。

 「被災直後は多いときで64の支援団体とともに、物資の供給やがれき除去、家屋の泥出しなどに取り組んだ。行政と異なり、状況に即して柔軟に対応できることがボランティアの強みだ。震災後約2年間は毎日、夕方にミーティングを開き、どこにどんなニーズがあるかを話し合って翌日の活動に反映させた」

 「2011年5月には大槌町の避難所の横に広場を造り、コミュニティー支援を始めた。避難所で一日中横になっている高齢者を見て、集まる場所が必要だと考えた」

 「同年秋ごろからは自立を手助けしようと、被災者の手で弁当店を開いた。現在は仮設住宅の近くに障害者の作業所を設け、ハーブ園など農業にも挑戦している」

 「局面に応じて支援の形は変わってきた。私たちの作業所には3Dプリンターやレーザーカッターもあるが、今後はこうした機材の使い方を教えてくれたり、起業したりしてくれる人に来てほしい」

 ――支援者の姿勢として欠かせないことは。

 「自己満足ではなく、被災者のニーズを第一に考えることだ。仮設住宅の一軒一軒を回り、住民の息づかいに触れながら活動していく」

 「津波で全てを失った被災者が感じたのは人のぬくもりだった。私も被災者の一人だが、ボランティアとした握手の温かさは忘れられない」

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