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ATM2万台で「欠品」防止 セブン銀行支える警備隊
ALSOKのIT警備最前線(下)

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2015/8/21 6:30
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日経情報ストラテジー

 セブンイレブンに設置された2万台以上のATM(現金自動預け払い機)で紙幣が「欠品」しないよう、ATM1台ごとに入出金の傾向を分析し、紙幣の補充計画に生かす――。綜合警備保障(ALSOK)が最新ITを積極的に採用し、警備業務のカバー範囲を従来よりも大きく広げようとしている。大きなIT投資を伴う「攻めの経営」だ。連載後編となる今回は、ALSOKがセブン銀行から請け負っている「警備輸送」と「機械警備」の現場に迫る。

セブンイレブンに設置されたセブン銀行のATMに現金を補充・回収するALSOKの警備輸送担当者(写真:北山宏一)
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セブンイレブンに設置されたセブン銀行のATMに現金を補充・回収するALSOKの警備輸送担当者(写真:北山宏一)

 セブンイレブンにあるATMから現金を引き出せることを、今では誰でも知っている。しかし、そのATMに誰が現金を補充し、回収しているかをあなたは知っているだろうか。店長が詰め替えているわけではない。ATMへの現金の補充・回収業務を請け負っているのも、ALSOKなのだ。

 警備員が建物の入り口などに立つ常駐警備と、警報に応じて隊員が駆け付ける「機械警備」と並んで、ALSOKの経営の大きな柱に育ったのが「警備輸送」である。その最大顧客がセブン銀行だ。

 同行は機械警備と警備輸送の両方を全国規模で提供できるALSOKを、ATM管理のパートナーに選んだ。見方を変えれば、ALSOKはセブン銀行が2015年3月時点で保有する2万1000台以上のATMの“オペレーション部隊”として機能しているわけである。

 セブン銀行向けにALSOKが用意した「現金センター」は全国に36カ所あり、1日当たり現金160億円を取り扱う。セブン銀行のATMは1日に200万人が利用する。出し入れされる紙幣の数はケタ外れに多い。

 それでもセブン銀行は、ATMの稼働率を99.9%以上に高め、「世界一止まらないATM」とまで言われている。それほどの稼働率の高さを陰で支えているのがALSOKだ。

 セブン銀行からの評価は高く、結果的にセブン銀行以外の金融機関からもATM管理を次々と任されるようになった。その数は合計で約5万台。なかには、行員がいる有人店舗でありながら、煩雑で時に危険を伴うATM管理はALSOKに任せる金融機関まで出始めた。

■機械警備と警備輸送の両輪で対応

 セブン銀行向けのATM管理では、ALSOKは2つの業務を担う。1つは現金の補充・回収で、これは警備輸送担当者の仕事だ。警備輸送担当者は2人1組で専用車両に乗り込み、1日に合計1000店を訪問する。

セブン銀行のATMはALSOKがオペレーションを担当(写真:北山宏一)
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セブン銀行のATMはALSOKがオペレーションを担当(写真:北山宏一)

 もう1つは、ATMが故障したときの初期対応。店頭のATMでキャッシュカードや紙幣の詰まりといったトラブルが発生した場合、ALSOKの隊員に自動的に直行指示が飛ぶ。これは隊員指令システムそのものだ。

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