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「社外取締役がCEOをボコボコに」 孫氏の企業統治
孫正義の焦燥(2)

(3/3ページ)
2015/8/13 6:30
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 そうやってお互いに若い段階から他流試合を重ねているんだよ。その限られたさ、いわゆる将来を嘱望されるような奴らは、こうやってぐるぐるお互いの社外取締役を兼務しているんだよね。

 だから、本当は日本の大企業の社長も30歳そこそこでほかの会社の社外役員をいっぱい体験しなきゃいけない。アメリカの社外役員というのはさ、日本と違って訴えられるから。

――そうですね、株主から。

 株主にしょっちゅう訴えられるから。そうするとね、10億(円、以下同)、20億は軽く吹っ飛ぶからね。

 社外取締役といえども本当に経営者として、経営の意思決定に真剣に関わっているんだよ、めちゃくちゃ真剣に。むしろ社内からの取締役は2人か3人しか入っていない。社外取締役が8人、9人なんだよ。

 CEOが一生懸命に説明して、CFO(最高財務責任者)も説明して、担当役員がテーマごとに出てきて説明をして、そこで社外取締役から、「ああだここだ」とボコボコに叩かれる。

 もうね、ジョン・チェンバーズ(シスコCEO)なんかこうやって汗ぬぐいながら、一生懸命に説明、力説する。それで社外取締役の奴らは偉そうに、「うーん、納得いかん」とか言う(笑)。平気で「やり直し」とか言って、3分の1ぐらいの案件は突き返していた。

――日本では、そこまで厳しい取締役会は限られているかもしれません。

 日本と全然違うよ。日本は社外取締役なんていうのは形式だけで、それはもう社長というか、社内から上がってきた起案で、まともに反対して潰そうなんていう話はほとんどないじゃない。

 もうお家騒動ぐらいの感じで、しかも事前根回しでね。根回し、根回し、もうそれでそんなのほとんどしゃんしゃんという感じじゃない。

 例えばシスコでは丸一日やるからね。前の日の夜に大体、役員と一緒のディナーがあって、この過去数カ月の状況をお互いにインフォーマルに食事しながら、雑談の中でいろいろやりとりをする。

 翌日朝9時から大体5時まで丸一日かけて、ことごとくテーマごとにガンガン議論して、大体3分の1は流れる。もう否決か納得いかんということでもう一回突き返す。通るのは3分の2ぐらいだよ。

 そのぐらい真剣勝負のガバナンスが働いているんだよ。社外取締役がもう真剣勝負で参加しているから、お互いがプロの経営者として鍛えられているんだよね。

 取締役だけでなく執行役員も同じような形で鍛えられて、ベンチャースピリッツあふれる経営陣になっていくんだ。

(聞き手は、大西孝弘=日経エコロジー)

[日経ビジネスオンライン2015年6月30日の記事を再構成]

孫正義の焦燥 俺はまだ100分の1も成し遂げていない

著者:大西 孝弘
出版:日経BP社
価格:1,620円(税込み)


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