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街に溶け込めるか グーグル自動運転最新版、ITの聖地へ
宮本和明 米ベンチャークレフ代表

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2015/7/27 6:30
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ITpro

 米Google(グーグル)は2015年6月25日、自社開発の自動運転車が米シリコンバレー地域で公道試験走行を開始したことを明らかにした。ハンドルもアクセルペダルもブレーキペダルもない、完全な自動運転を可能にするこの“近未来車”の公道テストからは、Googleの壮大な野望が透けて見える。

 Googleは2015年6月、自動運転車の最新モデル「Prototype(プロトタイプ)」を米シリコンバレー地域の公道で試験する計画を表明した。

 Prototypeの安全性を確認するだけでなく、地域住民が自動運転車に対してどう反応するかも検証する。自動運転車を公共交通のインフラとして利用する方式も検討する。同社がPrototypeを公開したのは2014年5月末のことだが、自動運転車の開発はいよいよ大詰めを迎えているようだ。

■ハンドル、アクセル・ブレーキペダルなし

 Prototypeは、軽自動車を半円形にした格好の車体に自動運転技術を搭載している(下の写真)。二人乗りで、車内にはハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダルはない。完全な自動運転ができるデザインで、搭乗者はスタートボタンを押すだけでクルマが走り出す。

出典: Google
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出典: Google

 Googleは、Prototypeを同社のお膝元であるシリコンバレーのマウンテンビュー市で試験する。試験中は無人で走行する訳ではなく、二人のドライバーが搭乗する。何らかの問題が発生した場合は、ドライバーがクルマを制御する。

 このため試験用車両には、ハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダルを設置している。これらは、カリフォルニア州の道路交通法により義務付けられている。さらに、最高速度は時速25マイル(時速40キロ)に抑えられている。

■重要になる人とクルマのインターフェース

 Prototypeを市街地で試験する目的は、地域住民が自動運転車にどう反応するかを検証することにある。米国社会では、自動運転車を歓迎する機運が高まっているが、同時に無人のクルマが街中を走行することに対する懸念も示されている。

 横断歩道を渡る時、自動運転車はちゃんと停止するのか、不安の声も聞かれる。Prototypeが地域社会に受け入れられるのかが、最大の課題となる。

 技術的には、自動運転車に特有な問題を見つけることを目指している。例えば、目的地まで走行してその場所が工事中であった場合、どこに停車すべきかなどを検証する。タクシーならばドライバーが乗客と言葉を交わし、便利な場所に停める。搭乗者は、Prototypeに降車場所をどう指示するのか、人とクルマのインターフェースが重要な研究テーマとなる。

 Googleは、Prototype走行試験の模様を動画サイト「YouTube」で公開した。米国の大手メディアはこれを受けて、Prototypeについて一斉に報道した。

■緊急停止ボタンを用意

 これらを総合すると、多くのことが読み取れる。Prototypeの車内はシンプルで、座席の間に水色のパネルが設置されている(下の写真)。パネルがダッシュボードとなり、ここにスタートボタンがある。

出典: Google
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出典: Google

 奥には、緊急停止ボタンが設置されている。そのほか、ウインドー開閉ボタン、ドアロック、シートウォーマーボタンもある。水色と若葉色の2色のカラーコーディネートが、新鮮なイメージをかもし出している。

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