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小さくない0.3秒の差 イチローが今季得た「武器」
スポーツライター 丹羽政善

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2015/3/30 7:00
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 15日のオープン戦でのこと。イチローは二盗を試みたものの、右足がベースに届かず、アウトになった。本人いわく、「タイミングはセーフだった」。しかし、「ベースを踏めなかった」と、少々不可解なコメントを残している。

ベースにタッチする足が代わる?

 数日後、今季からスパイクを供給している「ワールドウィングエンタープライズ」の小山裕史代表が、そのヒントを明かした。

 「今年は、ベースにタッチする足が代わると思います」

 イチローはこれまで、右足でベースに滑り込んできた。それが、新スパイクでスピードが上がっている関係から、左足でベースにタッチすることになるのではないか、というのだ。

 その新スパイクを少し説明すると、通常は靴底の歯が6~9本なのに対し、イチローのスパイクには13本もある。一方でつま先の部分に歯がない。また、足を支える3点(かかと、親指の付け根、小指の付け根)にも歯がなく、地面からの突き返しがない分、足には負担がかからないとされる。

 小山代表によれば、その新スパイクにより「従来と比べて、(走る距離が)20メートルの場合、2.5メートル分速くなっている」とのこと。平均でも70センチ分は速くなるとのデータがあるそうで、「幅で言えば、1ストライドと30センチです」と付け加えた。

 塁間の距離は27.431メートル。20メートルとは単純比較できないが、塁上でのリード、滑る距離を考えた場合、やはり従来とは二塁到達が1歩ちょっと速くなると想像できる。となると、これまでと同じように右で滑ろうとすれば、ベースから遠くなるか、近くなりすぎるか。

 実は、今年から同じスパイクを履く青木宣親(ジャイアンツ)も教えてくれた。

 「ベースに着く足が変わるかもしれない」

一塁までの到達時間で変化を実感

 ただ、2人が今後、なによりもスピードの変化を実感できるとしたら、一塁までの到達時間ではないか。

 現役最速は、マイナー時代の2012年に155盗塁を記録したことのあるレッズのビリー・ハミルトンで、3.3秒といわれる。この数字は少し飛び抜けていて、CBSスポーツのジョン・ヘイマン記者によれば、スカウトは選手のスピードを8段階で評価し、右打者なら4.0秒以下、左打者なら3.9秒以下で最高評価の「8」とのことである。

 では、イチローはどの程度かといえば、あるア・リーグのスカウトによると、01年にデビューした頃は3.7秒だったそうだ。04年にメジャーの年間最多安打を記録したときのスピードもその程度だったと記憶していた。ただ、数年前に改めて確認したとき、「11~12年は4.0~4.1秒だった」と教えてくれた。以前と比べれば0.3~0.4秒も遅くなったのだ。「スイングの仕方などによって変わるため、単純比較できない」そうだが、タイムが落ちたことはスカウトの間では共通認識となった。

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