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シリコンバレー有力VC、日本ITベンチャーこう見る
米DCMの本多央輔・日本代表に聞く

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2015/1/12 7:00
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 シリコンバレーから次々と生まれるIT(情報技術)ベンチャー。急成長し、一気に世界へと羽ばたく企業も少なくない。彼らの後ろ盾となり、資金や経営で支援するのがベンチャーキャピタル(VC)だ。シリコンバレーのVCの中でも日本で活発に活動しているのがDCM(カリフォルニア州)。昨年12月19日には日本での投資先でネット広告関連事業を営むサイジニアが東証マザーズに株式を新規上場し、話題を呼んだ。DCMは国内ITベンチャーの現状をどう分析しているのか。日本代表を務める本多央輔氏にその本音を聞いた。

■注目株は中小企業向けにあり

 ――近年、どんな方針で投資活動を国内で行っているか教えてください。

米DCMの本多央輔日本代表
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米DCMの本多央輔日本代表

 SMBと呼ぶ中小企業向けのサービスを提供するベンチャーに注目している。会計サービスのfreee(東京・品川、佐々木大輔社長)と予約システムのクービック(東京・渋谷、倉岡寛社長)が代表的な投資先だ。

 経理関連業務は、企業の運営に欠かすことができない。社員が少ないベンチャーや中小企業の経営者は、稼ぐための本業に費やす時間を削って対応せざるを得ない。freeeは、簡単な入力で経理業務を済ませられる。

 もう一つのクービックは、SMBの中でもネイルサロンやヘアサロンに特化して、顧客管理・予約システムを提供している。米国では飲食店向けでイェルプが成長しているが、それと似たようなサービスだ。すでに利用企業は数千社に及んでいる。悪くない成長だと思っている。将来は、各店舗が顧客向けに提供するメディアにすることも考えている。

 両社とも、これまでの日本にはないユーザー体験を提供している。

 ――両社に投資を決めた決め手はなんでしょう。

 成長市場であることはもちろんだが、両社ともチームのメンバーが充実していた。freeeの佐々木社長は、グーグルでSMB関連の事業の責任者だった。クービックの倉岡社長はグーグルやグリーでサービスを運営していた。2人とも、「プロダクトファースト」で鍛えられているうえ、SMBの顧客を開拓するマーケティングの経験があることが投資判断の決め手になった。

 加えて2社が狙う市場は、パッケージソフトなどを手掛ける既存のプレーヤーがイノベーションのジレンマに陥り、自社の従来サービスとの食い合いを懸念してクラウド分野に進出できていなかった。

 ――創業間もない時期から投資していますね。

 クービックは一昨年10月に会社ができ、昨年1月に投資した。freeeにも同様にシードラウンドという早い段階から投資している。2011年に組成したスマートフォン(スマホ)向け基本ソフト(OS)のアンドロイド関連のベンチャーに投資する「Aファンド」から投資した。アンドロイドと相性のいいクラウド関連のサービスだからだ。

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