ソフトバンク柳田 フルスイング一徹、球界の「顔」へ
スポーツライター 浜田昭八

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2014/12/21 7:00
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 ソフトバンク前監督の秋山幸二は現役時代、打守走の三拍子そろった外野手だった。今ほど選手の日米交流が盛んでなかった1980年代に、「大リーグに最も近い男」と注目された。その秋山のもとで育った柳田悠岐(26)は、師匠秋山を一回り大きくしたパワーとスピードを備えた外野手。近い将来、同一シーズンに打率3割、30本塁打、30盗塁を同時にマークする「トリプルスリー」を達成するだろうと期待されている。

当てる打撃とは無縁、三振すら魅力

 入団3年目の昨季、すでに躍進の気配を見せていた。主に右翼を守り、規定打席に届かなかったが打率2割9分5厘をマーク。「来季はレギュラー」とみられるようになっていた。期待通りに今季は主に中堅を守ってフル出場。ヤクルト・山田哲人と並ぶ大ブレークぶりを見せた。

 7番中堅で臨んだ開幕のロッテ戦で、1号ホーマーを含む3安打を放って調子の波に乗った。左打者だが左腕を苦にせず、固め打ちができる。山田と同じように、注目されると余計に力を発揮した。打率の高い打者によくある当てる打撃とは無縁で終始フルスイング。三振は多いが、それすらも魅力になっているほどだ。

 打順は次第に上がって3、5番を任されたこともあり、最終的には1番中堅が定位置になった。珍しい大型トップバッター。小回りが利く選手にヒケをとらない脚力と、守備範囲が広く、強肩も光る守りも高く評価された。

研究怠らず交流戦で活躍、全国区に

 その柳田が「全国区」の人気選手にのし上がったのはセ・パ交流戦だった。対戦が少ないセ・リーグの投手にも恐れず立ち向かった。打率は首位山田と7厘差の3割7分1厘で2位。20打点、9盗塁は2位。出塁率4割8分2厘は首位だった。センスの良さもさることながら、対戦が少ない相手をよく研究し、準備も怠っていないのが、この好成績につながった。

 研究、準備の成果は初出場のオールスター戦でも実を結んだ。1番中堅で出た第2戦、中日・山井大介に甲子園の中堅バックスクリーンへ打ち込む大ホーマーを浴びせるなど6打数4安打2打点の大暴れ。二盗、本塁への好返球も見せてMVPに選ばれた。

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