野球の五輪復活に現実味 それでも残る懸案

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2014/12/11 7:00
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 2020年東京五輪で、野球が復活する可能性が出てきたが、今後クリアしていくべき問題も少なくない。「侍ジャパン対大リーグ機構(MLB)オールスター」と銘打った今年の日米野球はメジャー側の調整不足もあって、乏しい内容となってしまった。野球の国際大会を盛り上げるには米国を“本気”にさせることが重要だが、それにはどうすればいいのか。

メジャー、本気の度合い伝わらず

 今回の日米野球、テレビの視聴率はゴールデンタイムにもかかわらず7%にも満たなかったこともあり、「侍ジャパン」の戦いとしてはいささか物足りなかった。

 一番の原因はメジャーの迫力不足、というか本気の度合いが伝わってこなかったことにある。ロビンソン・カノ(マリナーズ)やア、ナ両リーグの首位打者はベンチ入りしていたものの、それ以外にピンとくる選手は選抜されておらず、「オールスター」と名乗るにはメンバー的にも不足していた。

 かつてはオールスター級のメンツがそろったこともあった。私が出場した1990年の日米野球は野手にバリー・ボンズ、ケン・グリフィーJr.セシル・フィルダー、サンディ&ロベルトのアロマ―兄弟らトップ選手がずらり。

 投手もランディ・ジョンソン、デーブ・スチュアート、チャック・フィンリーら各チームのエース級が来日した。そんな豪華メンバーを相手に日本は大健闘した。桑田真澄、野茂英雄らの好投で開幕4連勝。甲子園での第5戦は敗れたが、落合博満さんと私がジョンソンから本塁打を放った。

 これで彼らを本気で怒らせてしまい、最終第8戦ではフィンリーからジョンソンへの継投にノーヒットノーランを食らってしまった。日本の4勝3敗1分けで終わったシリーズは、日米の腕比べという意味でかなり内容があったのではないかと思う。

 こんなふうに、メジャー組がちょっとでも頭に血が上るような試合になれば、国際試合もがぜん面白いものになる。

自分たちのリーグが世界最高の舞台

 しかし現実は厳しい。その原因として、彼らはワールドシリーズを頂点とする自分たちのリーグが世界最高の舞台だと思っているからだ。

 野球が五輪から除外された今、一番の国際試合はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ということになっている。しかし、WBCは3月のオープン戦の時期に行われる大会ということもあり、米国がベストメンバーで臨んだことはない。球数制限などのルールなどにおいても「調整期間のイベント」の枠を抜けきれない。

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