ジム・ロジャーズ氏、FOMC前にドル・日本株買い

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2014/9/17 7:00
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 早期利上げに備え、打つ手は打った。「あとは人事を尽くして天命を待つ」の心境のようだ。

 先週からNYで20人以上のヘッジファンド、年金運用担当者、米連邦準備理事会(FRB)の元スタッフたちに会ってきた。ほぼ全員が2015年中の利上げ開始に関しては異論なし。ただし、タイミングが1~3月期から10~12月期まで意見が分かれる。

ジム・ロジャーズ氏とNYで対談
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ジム・ロジャーズ氏とNYで対談

 足元では利上げを見込み、まず米国債が売られ、10年債利回りが一時の2.3%台から反騰。その結果、ドルは全面高。ドルインデックスも84台をつけているが、その「84の壁」も意識されている。2011年以来のドル高局面で85の大台を突破したことはないからだ。そして米国株はさすがに利上げ警戒モードも見られる。

 たまたまNY訪問中の著名投資家ジム・ロジャーズ氏と対談したが「米国株より日本株。日本株と中国株を買い増している」と明言。前回は「日本株は売った」と切り捨てていたので方針転換といえる。アベノミクスには厳しい論調だが、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用変更や企業収益向上を日本株買いの理由にあげた。中国株も前回は「長期ポジション以外は持たず」との警戒スタンスであったが、今回は買い増しているという。

 これまで8回対談してきたが、常に「運用はコモディティー中心。株はさほど興味なし」と語っていた。それが、今回は「コモディティーより株式」と180度の投資戦略変更。そこを突っ込むと「投資は柔軟に対処せねば」と軽く受け流された。

 1970年代にジョージ・ソロス氏と共同でヘッジファンドを創設して元祖とされているジム・ロジャーズ氏だが、現在は超長期投資家を自認する。それゆえ目先の米連邦公開市場委員会(FOMC)も気にせず、「基本的に利上げ方向なのだから、中期的にドル買い。日本株も円売りヘッジつき」と割り切っている。「短期動向など当たらんよ」と目先の議論には応じない。

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