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サンウルブズと日本代表にほしいオリジナリティー

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2017/7/27 6:30
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 スーパーラグビーに参加しているサンウルブズの2年目のシーズンが終わった。6月にテストマッチ3試合を戦った日本代表とも比べながら、今年の成果や今後の課題を考えてみたい。

 サンウルブズの最終戦となった7月15日のブルース戦は、あんなラグビーができるんだなと驚くくらい非常にいい試合だった。ボールをキープしながら速く動かして7トライ。ディフェンスでも前に出てプレッシャーをかけての快勝だった。

改めて感じたメンタル面の大切さ

15日のブルース戦で勝利したサンウルブズのフィフティーン=共同

15日のブルース戦で勝利したサンウルブズのフィフティーン=共同

 体格で海外に劣る日本のチームは、メンタル面が大事だとも改めて感じた。今季のサンウルブズは参入初年度の昨季より選手層が厚くなって期待は高かったのに、この試合の前まで僅か1勝止まり。「最後にいい形で終わりたい」という気持ちを各選手が強く持っていたのだろう。

 ブルースはもともと波のあるチームだが、この日はさらに気持ちが入っていないように見えた。プレーオフ進出の可能性が既に消えており、チームとして勝つための大義を持つのが難しい状況。気温30度を超える暑さで集中力も切れていたのだろう。普段なら考えられないようなミスが相次いだ。

 サンウルブズは相手の分析もうまくいっていたようだ。1次攻撃のサインプレーが効果的で、これまでの試合よりキックを減らしてパス中心に攻めたこともよかった。

 シーズン全体を振り返ると、ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ(HC)が総監督的な立場につき、選手や戦術を日本代表と大枠で共通させたことは代表強化のためにはプラスだった。

 若手の台頭により、選手層に厚みが出たことも成果である。フランカー松橋周平はまだミスが多いが、アグレッシブないいプレーをしていた。フッカーの庭井祐輔と日野剛志もいいプレーを見せた。CTBティモシー・ラファエレやロックのヘル・ウベら、海外出身選手にも頼もしいプレーをする選手が多かった。

 その一方、新たな課題も生まれた。メンバーを多く入れ替えながら戦ったことで選手同士の連係が成熟せず、組織ディフェンスなどもなかなか向上できなかった。選手起用にジョセフHCの意向が強く反映されることで、サンウルブズのフィロ・ティアティアHCが独自性を出しにくい形にもなった。

気がかりな選手の待遇の違い

廣瀬俊朗氏

廣瀬俊朗氏

 昨年からの課題ではあるが、選手の待遇の違いも気になる。

 サンウルブズの日本人選手は、トップリーグの所属チームでプロ契約をしている選手と社員選手の2通りに分かれる。双方の選手には報酬の差だけではない差がある。

 まず、プロ契約の選手はサンウルブズとの契約期間も自分でコントロールできる。さらに、サンウルブズにけが人が出て追加の選手を招集する場合、プロ選手は契約に時間がかかるから早く呼べる社員選手にしようというケースもあるように見える。選手間の意識のずれを生みかねないだけに、改善してもらいたいところである。

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