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ラグビー日本代表、強化に欠かせぬ現状分析

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2017/7/6 6:30
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 ラグビー日本代表の6月の3連戦が終わった。日本は最初のルーマニア戦に勝った後、2019年ワールドカップ(W杯)日本大会でも対戦するアイルランドに2連敗した。3戦を通して考えると、いい面も見られた一方、これまでの強化の再点検の必要性を示唆する結果でもあったと思う。それは、私が総監督を務める男女の7人制日本代表に求められているものでもある。

選手とスタッフの修正力が特長

修正力だけでは埋めきれない力の差が日本とアイルランドとの間には存在した=共同

修正力だけでは埋めきれない力の差が日本とアイルランドとの間には存在した=共同

 男子15人制の3連戦でポジティブだった面は、チームの修正力である。アイルランドとの1戦目は22―50の大敗だったが、2戦目では13―35と少し点差を縮めることができた。

 短期間での改善の要因は、選手の奮起によるメンタル面の充実というよりは、課題を的確に修正できたからだとみている。1戦目で苦しんだスクラムはほとんど押されなくなり、ディフェンスラインが前に出るスピードも上がった。

 昨年11月の代表戦4試合も、1戦ごとに内容の改善は見られた。選手、スタッフの修正力は、今の日本代表の一つの特長といえるだろう。

 ただ、こうした修正力だけでは埋めきれない力の差が、アイルランドとの間には存在した。1対1のタックルで相手を止めたり、ボールを持って前進したりという根本的な部分の違いである。選手個々のフィジカルやフィットネス(持久力)、基本的なスキルなどがその差を生み出す要素となっている。

 これは男子15人制だけでなく、全てのカテゴリーの代表チームに共通しており、日本ラグビーが世界で勝つために解決しなければならない問題の一つだ。

 男女の7人制日本代表もこの6月でリオデジャネイロ五輪後の1年間が終わった。リオ五輪で4位に入った男子7人制はサーキット大会であるHSBCワールドラグビー・セブンズ・シリーズの全試合に出場できるコアチームから降格した。1カ月半に2度のペースで大会が続くワールドシリーズの中で、フィジカルの強化と戦術の落とし込みがうまくできなかったことが最大の原因だったと考えている。

岩渕健輔氏

岩渕健輔氏

 一方の女子7人制代表。リオ五輪に向けた強化で大きな反省となったのは、個々の力の強化と、選手に経験を積ませることのバランスがうまく取れなかったことだった。

 プロ野球では、1軍で戦い続ける体力がない高卒のドラフト1位選手を2軍でじっくり育てるというケースがよくあると聞く。体力がないうちに1軍に上げるとけがをしてしまい、スキルを磨くこともできず、悪い循環になってしまうということだろう。

 リオ五輪のシーズンの女子7人制も、コアチームとしてワールドシリーズに出場しながら最高の強化ができる準備が整ったと思ったが、大会に出場してはけが人が出るという流れが続き、五輪時にはチームが満身創痍(そうい)の状態となってしまった。

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