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ヘッジファンドと日本株2万円論議

2017/6/5 12:06
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 ニューヨーク(NY)は現在、日曜日の夜。

 東京市場の寄り付きを相場モニター画面で見ながら、ヘッジファンドの人たちと日経平均2万円突破について論じている。

 基本的に米国株と欧州株中心の運用ゆえ、日本株の大台突破が大きな材料とは意識されていない。にわかに日本株の運用配分を引き上げるほどの熱気は感じられない。

 しかし、相場の流れに乗って売買するトレンドフォロー型のヘッジファンドには2万円定着を見込み、徐々に買いを増やす動きも感じられる。

 先週金曜の米国雇用統計後に円が急騰したが、「円高で日本株は再び2万円割れ」という声は聞かれず、「円急伸にもかかわらず日本株売り圧力は限定的。2万円定着へ」との見方が目立つ。

 米国株のダウ工業株30種平均が2万ドルの大台を突破したのち、割高感にもかかかわらず上昇を維持した事例が鮮明に記憶に残るからだ。投資家のアニマルスピリッツを覚醒させたきっかけとなったわけだが、同じ展開が日本株にも予想されている。

 先読みする市場の話題も「9月利上げ」にシフトしているが、(織り込まれた)6月利上げに続き、9月利上げを見込む予測は少数派である。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の利上げ確率を見ても、6月、9月に連続利上げとなる確率となると、いまだ3割に満たない。

 米連邦準備理事会(FRB)は金融正常化に動いているが、基本的に「緩和」から「引き締め」に移行したとの実感は薄い。利上げしたとはいえ、歴史的な低金利水準は続き、FRBのバランスシート縮小も、市場へのショックを最小限に抑えるため極めて慎重なペースとなる。総じて「緩和的スタンス」が変わらないことは「過剰流動性相場」が実質的に継続することを意味する。量的緩和政策の影響がいまだに色濃く残り、有り余る流動性を超低金利市場環境の中で、持て余すヘッジファンドの姿が印象的だ。常に何か新たな買いの切り口を模索している。その意味で日本株の2万円突破に関する「本音」の評価を聞きたがる。

 日本の政治情勢に関しても以前に比べ、よく勉強しており、「カケ」などの単語まで飛び出す。

 北朝鮮情勢は「脅威」として認識されているが、切迫感は依然薄い。市場では大陸間弾道ミサイル(ICBM)実験といっても、実際に米国を攻撃できる水準まで達するのはいまだ先の話と考えられているからだ。

 頻発する英国テロに関しては、もしNYで連続して起こったら、かなりのショックをマーケットにも与えることになろう。

 トランプ政権に関しては、今週予定されているコミー前米連邦捜査局(FBI)長官の証言が圧倒的な注目を集めている。(NYにて)

豊島逸夫(としま・いつお)
 豊島&アソシエイツ代表。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラー。チューリヒ、NYでの豊富な相場体験とヘッジファンド・欧米年金などの幅広いネットワークをもとに、独立系の立場から自由に分かりやすく経済市場動向を説く。株式・債券・外為・商品を総合的にカバー。日経ヴェリタス「逸’s OK!」と日経マネー「豊島逸夫の世界経済の深層心理」を連載。
・公式サイト(www.toshimajibu.org)
・ブルームバーグ情報提供社コードGLD(Toshima&Associates)
・ツイッター@jefftoshima
・業務窓口はitsuo.toshima@toshimajibu.org

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