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混戦ダービー、青葉賞組アドミラブルにも好機

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2017/5/20 6:30
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 いよいよ28日に、競馬の祭典、第84回日本ダービー(G1、東京芝2400メートル)を迎える。3歳馬の頂点を決める大一番だが、クラシック3冠の第一関門、皐月賞(4月16日、同、中山芝2000メートル)を9番人気の伏兵、アルアイン(牡、栗東・池江泰寿厩舎)が制したように、今年の3歳世代は確たる中心馬がいない。皐月賞組だけでなく、別路線からダービーに参戦してくる馬にもチャンスがありそう。特にトライアルの青葉賞(4月29日、G2、東京芝2400メートル)を勝ったアドミラブル(牡、栗東・音無秀孝厩舎)は素質が高い。このレースの出走馬は過去、ダービーを勝ったことがなく、初制覇なるかが大きな見どころとなる。

本番と同条件で一度も勝ちなし

 青葉賞は1984年に上位馬にダービーへの優先出走権が与えられるオープン特別となり、94年にG3、2001年にG2に昇格した。距離は一貫して東京芝2400メートルと、本番のダービーと同じ条件で行われているが、なぜか青葉賞出走馬はダービーで勝てない。2着が8回あるだけである。84年以降、前走が皐月賞だった馬がダービーで25勝、2着14回を記録しているのとは対照的だ。重賞となった94年以降の連対率で比較しても、皐月賞組が16.6%に対し、青葉賞組は9.1%とかなり見劣る。

過去10年の青葉賞勝ち馬のダービーでの着順
馬名着順
2016ヴァンキッシュラン13着
15レーヴミストラル9着
14ショウナンラグーン6着
13ヒラボクディープ13着
12フェノーメノ2着
11ウインバリアシオン2着
10ペルーサ6着
09アプレザンレーヴ5着
08アドマイヤコマンド7着
07ヒラボクロイヤル16着

 青葉賞組が勝てない理由はいくつかある。ひとつは青葉賞の出走メンバーの水準が例年、それほど高くならないことである。皐月賞に出走できるような馬はスピードや瞬発力をみせて早い段階で勝ち上がり、強い馬と戦ってきている。一方、青葉賞には、2000メートル以下のレースではスピードや瞬発力が足りず、2000メートル超のレースが設定される3歳になってようやく力を発揮できるようになった馬が出走してくる傾向にある。スタミナに光るものがあっても、G1レベルでのスピードや瞬発力にはやや欠ける馬同士の争いになるため、青葉賞を勝っても本番にはつながらないと考えられる。体質が弱いなどで十分な調教が積めずデビューが遅れ、皐月賞に間に合わなかったような馬もいる。青葉賞組はなんらかの弱点を抱えているケースが多いといえる。

 もう一つには、3歳春の時点で青葉賞、ダービーと、タフな東京2400メートル戦を連続して走ることの消耗がある。いくらスタミナがあっても、成長途上の馬が1カ月の間に2度、2400メートルを走るのは負担が大きい。特に関西馬の場合は、東京への長距離輸送を2度挟むことになり、さらに厳しさは増す。実際、94年以降、ダービーで3着以内に入った青葉賞組10頭のうち、関西馬は4頭と、関東馬より少ない。ダービーではこの間、関西馬が20勝、2着17回と関東馬を圧倒していることを考えると、関西の青葉賞組は不振と言ってもいい。

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