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U20日本代表、「10年ぶりの世界」に挑む
サッカージャーナリスト 大住良之

(1/3ページ)
2017/5/19 6:30
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 日本にとって10年ぶりの国際サッカー連盟(FIFA)U-20(20歳以下)ワールドカップ開幕が迫ってきた。韓国の6都市を舞台に、5月20日の開幕戦(大田)から、6月11日の水原での決勝まで52試合が行われる。

日本の出場は5大会ぶりとなる=共同

日本の出場は5大会ぶりとなる=共同

世界と日本のサッカー発展に寄与

 1977年の第1回大会以来、2年に1度、開催国を変えながら行われてきたこの大会は、FIFAが手がけた最初の「年代別ワールドカップ」である。74年にFIFA会長に就任したジョアン・アベランジェ氏(ブラジル)の最大の公約が「サッカーを(欧州と南米だけでなく)世界のものとする」ということであり、その第1弾として具体的な公約であったこの大会の実現にこぎつけた。

 当時のFIFAは財政規模が小さかった(年間1億円程度)ため、初めて公式スポンサー契約を結び、コカ・コーラから資金を得て77年にこの大会を実現した。日本で開催された第2回大会(79年)の成功で大会は軌道に乗るとともに、アフリカ、中米、そしてアジアなどの若手に国際的な経験を提供し、こうした地域のサッカーの発展に大きく寄与した。

U-20ワールドカップ日本代表メンバー
1GK小島亨介早大
2DF藤谷 壮神戸
3DF中山雄太
4DF板倉 滉川崎
5DF冨安健洋福岡
6DF初瀬 亮G大阪
7MF堂安 律G大阪
8MF三好康児川崎
9FW小川航基磐田
10MF坂井大将大分
11MF遠藤渓太横浜M
12GK波多野豪FC東京
13FW岩崎悠人京都
14FW田川亨介鳥栖
15DF杉岡大輝湘南
16MF原 輝綺新潟
17MF市丸瑞希G大阪
18MF高木彰人G大阪
19DF舩木 翔C大阪
20FW久保建英FC東京
21GK山口瑠伊FCロリアン

 「サッカーを真に世界のものにするには、まず世界の若手にチャンスを広げる」というアベランジェ氏の構想は正しかった。ただ同時に、これを契機にFIFAは商業資本と結びつき、ビッグビジネス化へと突き進む。そして歯止めがきかなくなった結果、一昨年の破綻を迎えるのだが…。

 U-20ワールドカップは日本サッカーの発展にも大きな影響を与えてきた。68年メキシコ五輪以来、日本が初めて「アジア予選」を突破して世界の舞台に立ったのが95年のU-20だった。そこで活躍した中田英寿を含む選手たちが翌年のアトランタ五輪に出場し、その経験が98年ワールドカップ初出場につながった。

 以後、日本の若者たちは7大会連続でアジア予選を突破した。99年には小野伸二を中心としたチームで準優勝を飾る。そして、そのメンバーが2002年ワールドカップのベスト16進出を支えた。

 だが07年のカナダ大会出場を最後に、日本はアジア予選で苦杯をなめ続け、4大会連続して出場権を逃した。ようやく昨年、U-19アジア選手権で初優勝を飾り、この年代としては10年ぶりに「世界の舞台」への切符を手にすることになった。

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