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東京五輪まで3年 マラソン復活への長い道のり
編集委員 北川和徳

(1/2ページ)
2017/4/28 6:30
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 マラソン日本代表の選考方式が抜本的に変更されることになった。2020年東京五輪に出場する男女各3枠の代表は、今夏から2シーズンの国内外の主要レースで一定の順位と記録を残した日本人ランナーだけが出場する少数精鋭の「マラソングランドチャンピオン(MGC)レース」(男女別、ペースメーカーなし)を19年秋に開催、ここでまず男女各2人が決定する。

今夏から始まる代表争い

 残る1枠は、従来から選考レースとしていた国内の男女各3レースを「MGCファイナルチャレンジ」と位置付け、原則として全体で最速タイムをマークしたランナーが勝ち取る。ただし、MGCレースへの出場者決定後に定める派遣設定記録を突破していなければ代表入りとはならず、改めてMGCレースから3人目の代表を選ぶ。

 なかなかよく練られたシステムだと感心してしまった。五輪のマラソン代表の選考を巡っては、過去に何度も物議を醸してきた。条件が異なる複数レースの結果を日本陸連の理事会などで相対評価して選ぶため、選考過程が不透明で公平性が担保されなかったからだ。新しいやり方なら主観的な思惑が入る余地はない。2段階以上の選考のため、安定した力を持つ実力者が選ばれやすい。現場の選手やコーチにとっても何を目指すべきかが分かりやすく、歓迎されるはずだ。

 公平性、客観性を重視するなら「選考レース一本化による完全な一発勝負」を求める意見もあるが、個人的には賛成できない。各選考レースを生中継してきたテレビ各局やスポンサー企業への配慮といった「大人の事情」を認めるわけではない。注目されるレースがたくさんあることが、選手の強化や競技の普及を進めるための大切な条件だと考えるからだ。

 マラソンに限らず20年五輪の代表選考は、競技への関心を高める絶好のチャンスでもある。もちろん公平性を確保することが大前提だが、日本中が注目する20年五輪の代表選考を、たった1度のレースや大会に集約するのはあまりにももったいない。

 新方式なら、今年夏から早くも20年五輪の代表争いが始まる。普段ならさほど話題にならない五輪の2年前、3年前のレースが「東京五輪への道」の第1段階として注目される。五輪ロードが明確になることで、ランナーのモチベーションは高まり、強化現場が活性化することにもつながる。

 特に五輪前年の19~20年シーズンは大変な盛り上がりとなるだろう。大一番のMGCレースは勝負重視となって記録は期待できないだろうが、五輪本番に限りなく近いコースで実施される可能性が高い。新設大会の放映権料や協賛金などで日本陸連は増収も期待できる。

世界ははるか先に

 そして、そこで代表の座を勝ち取れなかったランナーたちが、残る1枠をかけて最速タイムを目指して国内主要大会に挑む。目標となるタイムは明確だから、スタートから勝負よりも記録を意識したハイレベルな争いが続くだろう。男女とも20年3月の最後の大会が終わるまで決着はつかない。いやが上にもマラソンへの関心は高まっていく。

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