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未来のクルマ、ブロックチェーンで安全に鍵シェア
自動運転でグローバル開発競争(上):自動運転が作る未来(11)

(1/2ページ)
2017/5/12 6:30
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日経BPクリーンテック研究所

 自動運転車の開発において、新たな二つのトレンドが生まれている。一つは、「完全自動運転時代」を見越した開発テーマの推進。運転支援とは異なるアプローチで、ドライバーや乗員に対する移動時の快適さや安全確保に主眼を置く開発である。

 もう一つは、常時ネットに接続している「コネクテッドカー」ならではの特性を活用した技術の適用。ネット接続機能を前提とした技術を用いて、自動運転車に新たな価値や利便性をもたらす開発である。日経BP総研 クリーンテック研究所が2017年3月に発行した『世界自動運転プロジェクト総覧(増補改訂版)』のデータを基に、自動運転車関連の最新の開発トレンドを2回に分けて報告する。

■AI技術でドライバーの意志や状態読み取る

 2017年1月に米ラスベガスで開催されたイベント「CES2017」では、自動運転関連の新しいトレンドと言える開発テーマがいくつも発表された。そこに共通するのは、「完全自動運転時代を見据えた乗員支援はどうあるべきか」というテーマである。

 ドライバーの操作を肩代わりする「自動ブレーキ」のような操作代行技術だけではなく、人工知能(AI)技術を駆使することでドライバーの意志や感情、健康状態を車両側で読み取り、ドライバーの意向や状態に寄り添った運転支援を車体側で自発的に実施するものである。

 例えばトヨタ自動車は、次世代モビリティを具現化したコンセプトカー「Concept-愛i」の発表時に、その開発テーマとして「クルマが人に働きかけることで始まる、新たな体験を提供する」を掲げた。AI技術をベースに感情認識や嗜好性蓄積などの複合技術を確立し、人を理解できるようにしたという。

 ホンダが発表した電気自動車(EV)コミューターのコンセプトカー「Honda NeuV」の特徴も、ドライバー支援をAIで実現すること。AI技術「感情エンジン HANA(Honda Automated Network Assistant)」を搭載し、ドライバーの表情や声の調子からストレス状況を判断して安全運転をサポートするほか、ライフスタイルや嗜好を学習して、状況に応じた選択肢を提案するという。

 AI技術を用いた自動運転ソフトと車載コンピューターを開発・販売する米NVIDIA(エヌビディア)も、ドライバーと周辺状況をAIを搭載したソフトが認識する「AI Co-Pilot」を開発していることを明らかにした(写真1)。

写真1 AI Co-Pilot について説明する NVIDIA CEO のJen-Hsun Huang氏(出所:NVIDIA)
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写真1 AI Co-Pilot について説明する NVIDIA CEO のJen-Hsun Huang氏(出所:NVIDIA)

 顔認証によってドライバーの好みを認識したり、鍵を不要にしたりする。このほか、声による運転指示を理解したり、視線などからドライバーの監視対象を推定するなどして、ドライバーが認識していない物体の接近といった危険を警告する。騒音が大きい環境では、ドライバーの唇の動きから発話内容を画像処理で判断する。

 騒音下での発話内容の認識はホンダも開発中だ。レーザー光を運転手の口元やノドに照射し、その反射光から運転手が発した音声を正確に認識する技術をイスラエルVocalZoomと共同開発して展示した。このほか、米Ford MotorとドイツVolkswagenは乗員の音声指示を理解するための技術として米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)の「Alexa」を採用し、車載機器に組み込んでデモを実施した。

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