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21世紀枠は甲子園の近道にあらず 公立校は工夫を
スポーツライター 浜田昭八

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2017/3/19 6:30
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 1932、33年生まれには、母校といえる高校が複数ある人が多い。太平洋戦争中に学童疎開して、戦後そこで5年制の旧制中学に入学。帰郷したところで同地の旧制中学へ転入。ほどなく六・三・三制の学制改革が実施され、男女生徒の交流のため強制的に転校させられたからだ。

強豪私立に押され「甲子園は月より遠い」

岩手の不来方は部員10人の超小型チームながら選抜大会に出場を決めた=共同

岩手の不来方は部員10人の超小型チームながら選抜大会に出場を決めた=共同

 私事で恐縮だが、筆者も33年生まれ。疎開先の高知で入学した県立の旧制中学、大阪へ戻って転入した府立の旧制中学、学制改革で転校した元女学校の府立高校と、母校は3校ある。春夏の高校野球甲子園大会があるたびに、3校の動向が気になる。

 3校のうち高知のA校と大阪のB校が、戦後再開したばかりの「選抜中等野球」に同時に出場したことがあった。春夏の大会に各地の公立校が多く出場し、好成績を収めていた時代である。「高校野球」に名を変え、それを取材する立場になり、甲子園で母校の球児を取材するのが夢と言い続けて半世紀以上も経った。いまだにそのチャンスはない。「甲子園は月より遠い」と、私立の野球強豪校に押しまくられる現状を仲間と嘆くばかりだ。

 ところが、2001年から春の大会に「21世紀枠」ができ、かすかに希望が湧いた。一般選考での出場校に比べて実力はわずかに劣るが、さまざまな困難を乗り越えたチームを甲子園に招くという趣旨で設けられたものだ。

 春の甲子園は主催者が出場校を招待するものだから、トーナメント一本の夏の大会とは違った趣があっていい。だが、近年は前年の地区秋季大会がまるで春出場への予選のような格好になっていた。それを是正するのにいい試みだが、反対意見も多かった。

無用だった「力ないチームは困る」の心配

 「学業成績を軽視して野球特待生を入学させるのと同じ発想だ」「知名度の高い名門校や古豪を招き、大会を盛り上げる営業策だろう」「力のないチームが出てきて大敗すると困る。春夏の甲子園大会には点差によるコールドゲームの制度はない」などなど……。

 だが、そのいずれもが取り越し苦労だった。選ばれた21世紀枠出場校の質がいいのが救いだった。最初の年に選ばれた沖縄・宜野座高は堂々と勝ち上がってベスト4に名を連ねた。特別枠とはいえ、前年の秋季地区大会でベスト8進出が条件になっているので、どのチームもそれなりの力は備えている。

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