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[FT]iPhone10周年モデルに向け動き出すアジアの供給網

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2017/3/16 6:30
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 アジアのサプライチェーン(供給網)に青信号が点滅している。工場と投資家が、革新的な新型スマートフォン(スマホ)になると予想される米アップルと韓国サムスン電子の新製品向けに準備を進めているためだ。

 ガラスから音響部品、移載機――ごく微細な部品をマザーボードに設置できる産業用ピンセットのような実装機――まで、あらゆるものを手掛けるメーカーが熱狂している。

iPhone7を発表するアップルのクックCEO(2016年9月)。アップルが今秋発売するとみられる記念モデルで、アジアの部品メーカーが沸いている=AP

iPhone7を発表するアップルのクックCEO(2016年9月)。アップルが今秋発売するとみられる記念モデルで、アジアの部品メーカーが沸いている=AP

 「昨年は、中国メーカーが入り込む大きな余地があった」。HSBCのアナリスト、スティーブン・ペラヨ氏は、アップルの「iPhone(アイフォーン)」の販売減と、発火事故が相次いだサムスンの「ギャラクシーノート7」のリコール(回収・無償修理)に言及して、こう語る。「だが、サムスンとアップルは今年、手ごわい存在になるだろう」

 新型スマホには法外な値札が付くと予想されている――発売10周年を記念する新型iPhoneの価格は1000ドルに達する可能性がある。また、アップルはOLED(有機EL)パネルへの切り替えを新型モデルで示すことになる。OLEDは色彩と解像度を高め、端末側面にかけてディスプレーを曲げられるよう設計されたものだ。

 アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)がほのめかしたヒントは、拡張現実(AR)部品に対する一定の期待も生んだ。ゴールドマン・サックスのアナリストらは先月のリポートで「iPhone10周年モデルの重要な差別化要因になると思われる強力なAR機能」の舞台が整ったと書いている。

 しかし、高い期待は株価高騰を引き起こし、機器マニアから喝采を集めたものの、9月の新型スマホ発売に先駆けて動き出したサプライチェーンへ制約をかける要素に懸念も高まっている。

■OLEDの確保に走れ

 最も厳しい分野が、アップルが発売するとみられる新型iPhoneの3モデルのうち少なくとも1つに採用される可能性が高いOLED画面だ。英コンサルティング会社IHSマークイットによると、OLEDは昨年販売されたスマホ全体の3分の1前後にすでに採用されている。

 OLEDはサムスンのスマホとタブレット端末の大多数に使われている。画面が見やすいほか、エネルギー効率が高く、動画、ゲーム、VR(仮想現実)への反応が速い。幅と重量が小さめで端末内のバッテリーのスペースを大きくできるといった利点がある。

 サムスンの早期採用は、供給の用意が後押しした。IHSマークイットによると、系列会社のサムスンディスプレーは2016年第3四半期に小型・中型OLEDパネルで96%の市場シェアを誇っていた。

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