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母国への思い胸に団結 突っ走るかドミニカ共和国
スポーツライター 杉浦大介

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2017/3/14 14:56
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 圧巻の破壊力で1次リーグ3連勝……。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の前回覇者、ドミニカ共和国は今大会でも好スタートを切った。前大会から通算11連勝。母国のファンの強力なサポートを受け、快進撃は終わらない。対戦相手のレベルも上がる2次リーグ以降もドミニカ共和国の強さは続くのか。層の厚いチーム内に弱点は存在するのか。

3ランを放ち喜ぶクルーズ。WBCこそ「本物のワールドシリーズ」と語る=ロイター

3ランを放ち喜ぶクルーズ。WBCこそ「本物のワールドシリーズ」と語る=ロイター

WBCこそ本物のワールドシリーズ

 「(WBCこそが)本物のワールドシリーズだ。母国では伝説的な存在になって、人々はこのチームのことを永遠に語り続けるよ。ドミニカ共和国では誰もがベースボールについて知っているからね」

 ネルソン・クルーズの言葉を聞いて、少々大げさに感じるスポーツファンもいるかもしれない。しかし、3月12日(現地時間、以下同)まで行われた1次リーグC組のゲームを体感したものなら、そんなコメントも納得するだろう。

 ドミニカ共和国の首都サントドミンゴから、飛行機で約2時間のマイアミ。南国の匂いがするパーティータウンで行われたWBCのゲームは、まるでドミニカンのためのお祭りのようだった。

 11日の米国戦ではマーリンズ・パーク史上最大の3万7446人、コロンビア戦では3万6952人の観衆を集めて超満員。ほとんどがドミニカ共和国のファンだった観客は、母国選手たちの一挙一動に大歓声を送り、スタジアム全体が揺れているような錯覚を起こすほどだった。

 「ファンがサポートしてくれることはわかっていた。ドミニカ共和国では、“10番目の選手”こそが最高のプレーヤーだといわれる。その“10番目の選手”とはファンのこと。ファンは私たちを支えてくれて、そして私たちがすべてを出し切ってプレーすることもわかってくれている」

 トニー・ペーニャ監督がそう語った通り、ドミニカ共和国の選手たちは常に全力プレーを続け、ここまで評判通りの強さを見せつけてきた。

バティスタら自慢の打線は絶好調。スラッガーが並ぶ打線は脅威だ=AP

バティスタら自慢の打線は絶好調。スラッガーが並ぶ打線は脅威だ=AP

バティスタら自慢の強力打線が絶好調

 3試合で合計39安打、26得点と自慢の打線は絶好調。開幕のカナダ戦では15安打を乱れ打ちし、ホセ・バティスタの3ランなどで9―2と圧勝を飾った。大きな注目を集めた米国戦では、一時は0―5とリードされながら、六~八回で7得点を奪って鮮やかな逆転勝利。コロンビアの頑張りに手を焼いた12日のゲームでも、特別ルールの延長十一回に大量7得点を奪って結局は10―3で勝利している。

 C組のMVPを獲得したマニー・マチャド(昨季はメジャーで37本塁打)が2番に座り、その後にロビンソン・カノ(同39本塁打)、バティスタ(同22本塁打)、クルーズ(同43本塁打)、エイドリアン・ベルトレ(同32本塁打)、カルロス・サンタナ(同34本塁打)といったスラッガーたちが続くラインアップは脅威。彼らが必要な得点を奪い、アレックス・コロメ、デリン・ベタンセス、フェルナンド・ロドニー、ジュリウス・ファミリアという実績あるリリーフ投手たちが締めくくるのが勝利パターンになっている。

 サンディエゴに舞台を移して迎える2次リーグには米国、プエルトリコといった強豪がそろうが、その中でもやはりドミニカ共和国が本命に据えられてしかるべきだ。このまま無敗を続け、決勝ラウンドの地であるロサンゼルスまで突っ走ったとしても誰も驚くことはあるまい。

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