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[FT]習氏の肝入り構想に打撃 中国欧州鉄道計画に調査

(2/2ページ)
2017/2/21 6:30
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 中国国営メディアの報道によれば、昨年11月にラトビアで開かれた「16プラス1」――中国を中東欧諸国と結びつける枠組み――の会合の際に、ベオグラードとブダペストを結ぶ高速鉄道の「契約」が調印された。

■ギリシャ・ピレウス港と接続目指す

 鉄道プロジェクトの混乱は、一帯一路構想から推進力を奪う恐れがある。習氏は、道路、鉄道、港湾などを建設し、かつて古代シルクロード沿いに広がっていた一体感を再び生み出して、同構想が中国、欧州、中東、アフリカを緊密に結びつけることを望んでいた。

 「この鉄道は一帯一路プロジェクトの大きな一部だ」。ブダペストにあるコルビヌス大学のトマシュ・マチュラ准教授はこう話し、「ハンガリー部分は、中国企業がEUの基準に沿って建設できることを示す最高傑作の役目を果たすはずだ」と付け加える。

 この鉄道計画は、ベオグラードからブダペストまで旅する時間を現在の8時間から約3時間に短縮することになっている。実際的な意味でも中国にとって重要で、中国が2014年にハンガリー、セルビア、マケドニアとともに建設することに合意した「陸海エクスプレス連絡輸送」の極めて重要な部分を成している。このルートは地中海で、中国が所有するギリシャ・ピレウス港と接続することを目指している。

 アナリストらは、セルビア-ハンガリー間の鉄道路線がなければ、中国は鉄道でピレウスに商品を輸出し、そこから先は海路で欧州、アフリカなどの目的地へ出荷できるようになるのに苦労するかもしれないと話している。

 ハンガリーの入札手続きに対する欧州委の調査は、前例がないわけではない。ハンガリーのオルバン首相は2014年に、やはり公開入札を実施せずにEUの調査の対象となった。ロシア政府が資金を拠出する125億ユーロの原発プロジェクトの建設契約を、ロシア国営エネルギー企業ロスアトムに与えたのが理由だ。

 欧州委は同プロジェクトがEUの域内市場規則に違反した疑いでハンガリー政府に対する侵害手続きに乗り出したが、ロスアトムだけが必要な技術を提供できるというハンガリー側の主張を受け入れ、昨年12月に調査を終了した。同プロジェクトはまだ、国家支援に関する別の調査の対象となっている。

By James Kynge in London and Arthur Beesley in Brussels and Andrew Byrne in Budapest

(2017年2月20日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

(c) The Financial Times Limited 2017. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.

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