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アスリートの国籍変更は悪いことなのか
編集委員 北川和徳

(1/2ページ)
2017/2/17 6:30
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 ハンドボール男子日本代表の新監督にアイスランド出身のダグル・シグルドソン氏(43)が就任した。母国の代表として活躍した後、オーストリアやドイツでクラブや代表チームを指揮。2015年には国際ハンドボール連盟の年間最優秀監督に選ばれている。

北京、ロンドン五輪で中国にメダルを取らせた井村氏。リオでは日本を再び表彰台に復帰させた=共同

北京、ロンドン五輪で中国にメダルを取らせた井村氏。リオでは日本を再び表彰台に復帰させた=共同

ハンド新監督に「こんな大物が」の驚き

 昨年はドイツ代表を欧州選手権優勝に導き、リオデジャネイロ五輪では銅メダルを獲得。ハンドボール界の事情にはあまり詳しくないが、関係者によると「どうしてこんな大物が弱小国の日本に」と驚くほどの実績を誇る名将だという。

 シグルドソン新監督には、開催国として8大会、32年ぶりの出場となる3年後の東京五輪で上位進出が狙えるレベルにまで男子代表を引き上げる手腕が期待される。日本は1月にフランスで開催された世界選手権で3大会ぶりに出場にこぎつけたものの、参加24チーム中22位。五輪は参加12チームで争われるため、現状のまま臨めば惨敗は必至。シグルドソン監督は「困難で大変な道のりなのは分かっている。新しいチャレンジになる」と意欲的に語る。

 今に始まったことではないが、日本の代表選手、チームを指導する監督やコーチとして他国から優秀な人材を招くのは当たり前となった。ハンドボール男子は前任のカルロス・オルテガ氏(スペイン)に続いての外国人指揮官。女子もウルリック・キルケリー監督(デンマーク)が昨年就任した。韓国出身の黄慶泳氏に指揮を任せた時代もある。

ハンドボール男子日本代表のシグルドソン新監督=共同

ハンドボール男子日本代表のシグルドソン新監督=共同

優れた指導者なら世界的に国籍は問わず

 サッカーやラグビーはいまさらいうまでもないだろう。現在は代表監督不在のバスケットボール男子は技術アドバイザーとして招いた元モンテネグロ代表監督のルカ・パビチェビッチ氏(セルビア)が暫定的に指揮をとっており、新監督も海外から招請する方針が決まっている。ホッケーも男女の新監督として外国人指導者を国際ホッケー連盟を通じて公募している。結果を出すことを求められる20年五輪に向け、こうした傾向はますます強まっているようだ。

 もちろん、海外で評価の高い監督やコーチを招けば必ず好成績につながるとは限らない。コミュニケーション不足などで失敗したケースもある。ただ、優れた指導者であれば国籍は問わない、というのは日本だけの風潮ではない。アイスランド出身のシグルドソン氏にはフランスの名門クラブや他の強豪国からも監督としてのオファーがあったという。世界的に普及した人気スポーツになるほど、実績を残した優秀な指導者は、国境を越えて各国代表やクラブの争奪戦となる。

 日本からもシンクロナイズドスイミングの井村雅代氏が08年北京、12年ロンドンの両五輪で中国代表に見事にメダルを取らせた。井村氏はその後、日本に戻り、リオデジャネイロ大会で再び日本を表彰台にカムバックさせたからすごい。半世紀前にはバレーボール女子のペルー代表を1968年メキシコ五輪で4位入賞に導き、ペルーで英雄のように愛された加藤明氏もいる。

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