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[FT]ユーロ圏の「病人」、ギリシャの終わりなき苦悩

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2017/2/16 6:30
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 ギリシャは今年5月に「財政的に傷を負ったユーロ圏諸国のための病院」の「患者」として、8年目の入院生活に入る。2001年1月に欧州通貨同盟に加盟し、2010年5月に合計2600億ユーロにのぼる3度の救済措置の第1弾を受けた揚げ句、ギリシャは来年4度目の支援の注入に向かう途上にある。

 欧州の危機管理の政治に変化が起きない限り、ギリシャは2019年終盤までに、ユーロ圏国家として過半の期間を集中治療室で過ごしたという不名誉を得る。

与党会合でのチプラス首相。欧州ではギリシャの債務問題が再び浮上している=ロイター
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与党会合でのチプラス首相。欧州ではギリシャの債務問題が再び浮上している=ロイター

 ギリシャのチプラス首相は11日、与党・急進左派連合(SYRIZA)の会合での演説で、ギリシャを「欧州の名の下に犠牲を払っている」国として描写した。自身の健康を取り戻すためではなく、あたかもギリシャが、医師の評判を高めるために苦しむ病人であるかのように語った。医師というのは、次に施す治療をめぐってギリシャのベッド脇で言い争っているユーロ圏と国際通貨基金(IMF)のコンサルタントのことだ。

 債権者は恐らくお互いの妥協点を見つけ出し、患者は債権者の条件をのむしかないだろう。そのような合意がなければ、欧州の選挙日程とギリシャの債務返済予定とを考え合わせると、ギリシャは7月までに生命維持装置につながれるからだ。

■グレグジットが再浮上する可能性

 波乱に満ちた2015年夏に「グレグジット(ギリシャのユーロ圏離脱)」が浮上して2年たった。グレグジットは重大な可能性として再び現れる。最も極端な「大手術」になるが、決して想像を絶するものではない。

 ユーロ圏内でギリシャが過ごした不幸な年月を評価するうえで、医療のたとえは極めて適切だ。ユーロ圏の各国政府やIMF、ギリシャの政治指導者や市民が、心の奥底で、7年間の高額治療でほんの少しでも分かるほどに治癒されたと考えているかどうかが根本問題になる。

 この問いには、3つの側面がある。1つ目は、債務を全額返済するギリシャの能力だ。債務は、ユーロ圏の債権者にとって最も意見が分かれる問題で、特にドイツおよびドイツと似た考えを持つ欧州北部諸国がIMFと対立する。IMFは最新の進捗評価で、ギリシャの債務は「持続不能」だと断定し、現在のトレンドが続けば、年間国内総生産(GDP)比の債務水準(現在は180%)が2060年までに275%に爆発的に増加すると予想している。大規模な債務減免措置は欠かせないと、IMFは結論づけた。

 IMFは、ギリシャの公的な債権国・機関の間で「ヘアカット」として知られる明確な債務削減を提案しているわけではない。想定しているのは、償還期限の延長とギリシャの債務返済の猶予期間、そして融資に対する非常に低い固定金利の組み合わせだ。このようにすれば、予想される世界的な金利上昇サイクルがギリシャの回復のチャンスをつぶすことはない。

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