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[FT]北京市、人口抑制で都市機能を一部移転へ

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2017/2/8 14:50
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 北京で新たに市長に就任した蔡奇氏は、国の首都としての地位に関係しない都市機能はすべて移転させると公約した。膨らむ人口を周辺の省市に押し出す取り組みだ。

 北京市の都市機能は「キャベツの葉をむくように」減っていき、経済と都市の景観が「無駄をそいで効率的」に再編されると蔡市長は語った。

 アジアの国々では歴史的に、過密化して資源が枯渇すると首都を移転してきた。近年では、ミャンマーとカザフスタンが新首都をゼロから建設し、長い間、権力の中心地だった歴史ある商都から政府を移した。だが、首都から都市機能を移そうとするのは、要職への登用で頭角を現した蔡氏が最初かもしれない。

 過去750年の大半を通じ、北京市は中国の首都として権力と文化の中心を占めてきた。同市は紀元前11世紀、水の豊富な平原に城壁都市として築かれた。何世紀もの間、軍の駐屯地やいくつかの小王朝の首都として役割を果たし、現在の中国をモンゴル民族が支配した13世紀の元朝時代に首都となった。

 1949年に共産党が権力を握って社会主義国家を樹立し、首都機能を置いてから、北京市の人口は急激に膨らんだ。改革開放の時代にも人口は急増した。「戸口」と呼ばれる中国の厳しい戸籍制度、つまり移住制限が緩和されたことに加え、周辺一帯で不動産バブルが起きたからだ。

■人口増加で渋滞と大気汚染深刻に

 現在、北京市と周辺の衛星都市にはほぼ2200万人が住む。1950年の人口は400万人、80年は900万人だった。古都・北京の特徴的な建物や胡同(細い路地)は取り壊されて高速道路や商業施設、オフィスビル、国有銀行・企業に変わった。

 その結果、交通渋滞と水不足、ひどい大気汚染が発生し、住民の不満は高まった。

 蔡氏は建設目的の土地利用を減らし、北京市の人口を2300万人に抑えると述べた。

 同市の膨張で地下帯水層の枯渇が危険域に達しているとかねて訴えてきた環境保護活動家の戴晴氏は、行政措置で一時的に人口を減らすことはできるが、「経済的利益や資産が首都に集中する仕組みを変えなければ、人々はまた大挙して戻ってくるだろう」と言う。

 2014年には、一部の首都行政機能を河北省保定市に移転するという中国政府の計画が明らかにされており、蔡氏の発表は予想外の動きだ。保定市は軍事と工業の拠点で、14年に中国で最も大気汚染のひどい都市となった。

 「京津冀一体化」構想(京津冀は北京、港湾都市の天津、両市を取り囲む河北省の総称)が、景気刺激と全域的な不動産開発につながっている。

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