アジア > コラム > Financial Times > 記事
アジア最新ニュースの掲載を始めました

Financial Times

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

[FT]香港の大富豪失踪 中国が送った恐怖のサイン

(2/2ページ)
2017/2/6 6:30
共有
保存
印刷
その他

 ブルーカラーの億万長者であるドナルド・トランプ氏がワシントンで権力を握る数年前に、習氏は「中国の特色あるポピュリズム(大衆迎合主義)」に乗り出した。腐敗した政府・党関係者と、ゆがんだレーニン主義の甲羅の下にともに巣くっていた億万長者クラスの富豪を標的にした動きだ。

香港のフォーシーズンズホテル。肖建華氏が最後に目撃された場所だ=ロイター

香港のフォーシーズンズホテル。肖建華氏が最後に目撃された場所だ=ロイター

 党最高幹部の息子である習氏は自身をブルーカラーの太子党として打ち出した。彼が富裕層に対して仕掛けた戦いは大衆に受けた。

 肖氏は身の危険を知っていたように見える。同氏は昨年、定評ある富豪ランキングで、中国で32番目の資産家にランキングされた。名前の載った多くが刑務所入りする羽目になることから、一部で「死のリスト」と呼ばれるものだ(当のランキングを集計する調査員らは、最初、肖氏が中国一の富豪だと計算したが、それに対して肖氏が自分は見た目よりもずっと貧しいと激しく訴えてきたと話している)。

■コネと絆で肥えるカモだが…

 肖氏がなぜ、これほどあからさまな作戦で香港から連れ去られたのか、正確なところはっきりしない。本人が数日後に姿を現し、すべて誤解だったと主張する可能性はある。だが、この一件がすでに、中国という国家が伸ばす長い腕から誰も逃れられないと見せつけたことは間違いない。

 肖氏を知る一部の人は、今回の拉致は、同氏が親密だったどこかの政治派閥へ出された警告だったか、あるいは中国の最高幹部らのビジネスについて同氏が知り過ぎていたか、どちらかだと考えている。一方で、肖氏が保有する大手金融機関の大量の持ち株を共産党が国有化しようとするかもしれないと見る人もいる。

 今回の件に通じたある人物はこう話す。「中国の億万長者はカモと似ている――政治的なコネと党幹部との緊密な絆で肥えていくが、どこかの時点で、皇帝はフォワグラを食いたいと心に決めるのだ」

By Jamil Anderlini

(2017年2月2日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

(c) The Financial Times Limited 2017. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.

Financial TimesをMyニュースでまとめ読み
フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

共有
保存
印刷
その他

電子版トップアジアトップ

Financial Times 一覧

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

ハンガリーの「非リベラル民主主義」は欧州連合(EU)の価値と対立を深めている(26日、ブリュッセルの欧州議会に出席したハンガリーのオルバン首相)=ロイター

ロイター

[FT]ハンガリーはEUの価値を順守せよ(社説)

 ハンガリーのオルバン首相の日増しに色濃くなる「非リベラルな民主主義」は、欧州連合(EU)の価値観とかけ離れている。同氏はこのほど、首都ブダペストにある「中央ヨーロッパ大学(CEU)」を閉鎖に追い込み…続き (4/27)

アマゾンの「アレクサ」はカメラを通じてユーザーの家庭生活の中に入り込もうとしている(1月、「アレクサ」について説明するアマゾン・アレクサのラブチン社長)=ロイター

ロイター

[FT]米アマゾン、音声アシスタントにカメラ追加へ

 家庭内にさらに入り込もうとする米アマゾン・ドット・コムが、新たな道具を使おうとしている。カメラだ。音声アシスタントの「Alexa(アレクサ)」にビデオカメラを加え、ユーザーの声だけでなく姿も認識でき…続き (4/27)

中国銀聯は中国国内だけでなく、海外の顧客獲得もにらむ

[FT]中国銀聯、世界展開の野望 新興国で存在感

 ミャンマーで初めて銀行顧客になる第一世代にとっては、ビザカードも、中国国営のカード決済独占企業、中国銀聯(ユニオンペイ)のカードも、大した違いがない。
 ミャンマーの人口5300万人のうち2%しかクレ…続き (4/26)

NIKKEI ASIAN REVIEW

COMPANIES TO WATCH

[PR]