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[FT]独産業団体トップ「英国とは妥協せず」

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2017/1/11 20:15
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 英国の欧州連合(EU)離脱方針に関してドイツ政府が厳しい姿勢を強めるなか、ドイツの主要産業団体のトップが英国に対し、ドイツ政府が姿勢を軟化させることはないと警告した。

 ドイツ産業連盟(BDI)の新会長に今月就任したディーター・ケンプ氏は10日、英国の移民制限に関する要求を欧州がのむことはあり得ないとし、人の移動の自由を含むEUの4つの自由が「危険にさらされる」ことがあってはならないと述べた。

 この発言で英国内の「穏健離脱派」は、英国は移民制限と単一市場への参加を両立できるかもしれないという期待をくじかれた格好だ。というのも、彼らはドイツの経済界がビジネス関係を維持するため、メルケル独首相に柔軟な姿勢をとるよう圧力をかけるのではと考えていたからだ。

 「我々は今、欧州という一つの家族の中で、英国の国民投票後の苦い現実を共有しなければならない」とケンプ氏は語った。「EU本部とドイツの政治家にとって方針はただ一つ、欧州の結束を保ち、欧州をより強くすることだ。EUが定める4つの自由は基本原則であり、モノ、サービス、資本、労働者に国境があってはならない」

■「いいとこ取り」許さぬ姿勢

 ケンプ氏の厳しい姿勢は、単一市場への参加に関し、メルケル首相が今週、英国に「いいとこ取り」は許されないと改めて断言したことと呼応する。メルケル氏は演説で「単一市場への参加、あるいはアクセスは4つの自由を認める場合にのみ可能になるということを……我々は明確にしなければならない」と述べた。

 英国の国民投票の直後、BDIの幹部は英国を「懲らしめる」ことに反対し、スイスやノルウェーの方式に似た市場アクセスの交渉を推したが、その後、産業界の見解は一気に厳しくなった。

 姿勢が硬化した背景には、英国のメイ首相が単一市場からの離脱という犠牲を払ってでも移民制限策を採ろうとする気配が強まってきたことがある。

 ケンプ氏はメイ氏に対し、3月末までに正式なEU離脱通告を行うという予定を遅らせないよう求めた。「ボールは英国政府側にある」とケンプ氏は語った。「最近の独英貿易の落ち込みは、離脱交渉をめぐる不確実性が経済にとって有害であることを示している」

 会計士出身でIT(情報技術)企業の経営歴を持つ64歳のケンプ氏は、世界の貿易体制に矛先を向けるトランプ次期米大統領に対しても警告を発した。「米国を再び偉大にする」というトランプ氏のスローガンは「孤立主義とまったく一致しない」とケンプ氏は指摘した。

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