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トランプ氏の娘婿、いよいよ表舞台に

2017/1/10 11:27
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 ドナルド・トランプ氏の娘婿、ジャレッド・クシュナー氏が次期米大統領の上級顧問に起用されることになった。トランプ陣営の影のキーマンと見られていた人物だ。

 安倍晋三首相が米大統領選の結果判明後、すぐにトランプタワーを訪問した時に、入り口で出迎えてくれたのが娘のイバンカさんと、その夫、クシュナー氏だった。さらにその後、クシュナー氏はシリコンバレー企業の幹部たちとの円卓会議にも同席した。常にトランプ氏の視線が届く位置にいて、トランプ氏が身内として最も信頼している人物といわれる。

 大統領選の運動期間中の功績が認められ、当選後も組閣人事に当たって助言したとされる。ホワイトハウス内でも大統領執務室や閣議室があり、米国政治の中核でもある「ウエスト・ウイング(西棟)」を事実上仕切るのかもしれない。

 伝わっている情報によれば、米ハーバード大学を卒業した30代半ばのイケメン。ニューヨーク市内で不動産業を手広く営み、ニューヨーク・オブザーバーという新聞社を買収している。いかにもトランプ氏好みの経歴だ。

 しかし、米連邦反縁故法により、娘婿もホワイトハウス内で公職に就くことは禁止されている。それでも、本人は、無給のボランティアとしてでも貢献したいと語っていた。これまでの投資案件を全て売り払うか、手を引くことで、利害関係も絶つことになろう。

 大統領の親族が在任中に公職に就いたのは、ケネディ大統領の実弟ロバート・ケネディ氏が司法長官を務めた例がある。今回、上級顧問として、クシュナー氏があっさり起用されると、トランプ氏流の「身内による支配」と批判の声があがりそうだ。

 一方、次期米大統領の「暴走」に対して、「殿ご乱心」と意見できる立場として、ウォール街には期待感もある。

 米雑誌「ニューヨーク」でクシュナー氏はトランプ氏について「遠くから見ると嫌われやすいが、役員室のプライベートな空間でビジネスの話になると、彼は変身する」と話している。新政権が移民に関して「合理的な」立場をとり、民主党とともにインフラ投資をして、道路や橋ばかりではなく高速インターネットや無人運転車も進める、とも予想してみせた。彼の語り口は、右翼のポピュリストというより、TEDトークで起業についてのプレゼンをする痩身の若者を連想させる。

 さらに、何かと意見の相違による内輪もめの可能性が指摘される経済政策の分野でも、ウエスト・ウイング内のまとめ役として動くことが期待されている。特に、トランプ政権は各分野の「成功者」を集めたフラットな組織で、縦割りではない。それだけに、根回し役の存在は重要になる。

 トランプ相場の持続性を計るにあたり、注目すべき人物が表舞台に出てきたのは確かだ。

豊島逸夫(としま・いつお)
 豊島&アソシエイツ代表。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラー。チューリヒ、NYでの豊富な相場体験とヘッジファンド・欧米年金などの幅広いネットワークをもとに、独立系の立場から自由に分かりやすく経済市場動向を説く。株式・債券・外為・商品を総合的にカバー。日経ヴェリタス「逸’s OK!」と日経マネー「豊島逸夫の世界経済の深層心理」を連載。
・公式サイト(www.toshimajibu.org)
・ブルームバーグ情報提供社コードGLD(Toshima&Associates)
・ツイッター@jefftoshima
・業務窓口はitsuo.toshima@toshimajibu.org

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