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[FT]EU離脱・トランプは外したが…2017年を占う

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2017/1/5 6:30
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 本紙(英フィナンシャル・タイムズ、FT)の執筆陣が人民元から原油、ドイツとフランスの選挙まで、この先に何が待ち受けているかを予想した。

英国のEU離脱問題では予想を外した(6月24日、Vサインを出し喜ぶEU離脱派)
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英国のEU離脱問題では予想を外した(6月24日、Vサインを出し喜ぶEU離脱派)

■9~10項目は的中

 本紙は2016年の予想を勝ち越した――少なくとも表面的には。1年前に披露した16項目の予想のうち、9~10項目が当たったからだ(9になるか10になるかは、「ポケモンGO」の人気をもって2016年を「バーチャルリアリティー離陸の年」と呼べるか否かによる)。

 中には見事な予想もあった。ルーラ・ハラフは、シリアのアサド大統領がすさまじい粘り腰を見せることを読み切り、ジョン・ポール・ラスボーンは、ブラジルのルセフ大統領が失脚するタイミングをぴたりと言い当てた。ジェームズ・キングは、人民元の下落を予測していた(2017年は逆に上昇すると見込んでいる。恐らく、今回の大予想ではコンセンサスから最も遠く離れたものだ)。

 だが、大きな問題で予想を外した。英国は欧州連合(EU)に残留しない選択をし、ヒラリー・クリントン氏は米大統領選に勝たなかった。そして、これが最も重要だった。歴史において重要なのは安定したトレンドではなく、突然生じる非常に大きな衝撃だと考える人は、2016年にその見方を強力に裏付けたことになる。そのため読者は、本紙の2017年の大予想を冷ややかな目で見つめているかもしれない。

■それでも予想に価値はある

 政治経済の予測はいつでもどこでもやるだけムダだという、最近広まりつつある見方に対しても付言しておかねばならないことがある。確かに、本紙で最も著名な政治論説委員やエコノミストは、何かが起こった後でその説明をすることにたけているかもしれないが、事が起きる前の説明には四苦八苦している。

 政治心理学者のフィリップ・テットロック氏が本欄で以前述べたことがあるように、価値ある予測をするための規律ある、そして経験的に根拠のある方法は存在する。具体的には、まず細部に至るまで正確であろうとする予測をいくつか行い、それぞれの実現可能性を具体的な数字で表し、当否を記録する。そして、外してしまった予想について注意深く事後検証するのだ(外国為替市場や株式市場など流動性が非常に高い市場の予測は、この方法でさえ失敗することがままある)。

 FTの専門家たちがここで行う予想はもっと大ざっぱで、実現するかしないかという二者択一を基本としている。懐疑的な読者なら、そのせいでFTの新年予想はバカげたお遊びになっていると考えるだろう。その通りかもしれない。だが、ここには単なる予想を超えた価値がある。

 以下で紹介する予想はその一つひとつが、経験豊富なジャーナリストが新年の重要な問題になると考えていることと、そうした問題の展開を左右する諸要因をコンパクトに要約したものになっている。占いとして成立するか否かはともかく、素晴らしく知的な刺激に満ちている。ぜひご一読のうえ、楽しみながら、あれこれと考えをめぐらせていただきたい。

By Robert Armstrong

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