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3月にWBC 小久保監督「何が何でも世界一」
4番の覚悟 中田に求め

2017/1/4 6:30
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 2017年は日本球界にとって4年に1度訪れる勝負の年だ。3月に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開幕する。前回大会で3連覇を逃した日本が掲げるのは「世界一奪還」。小久保裕紀監督のもと「侍」たちは日の丸を背負う覚悟を胸に、強国に立ち向かう。

小久保監督が意識したのはコミュニケーションを図ること

小久保監督が意識したのはコミュニケーションを図ること

 代表が常設されたこともあり、小久保監督には3年半の強化期間が与えられた。選手を見極めながら戦う集団をつくりあげるために意識したのがコミュニケーションを図ること。指導経験がなくても選手に近い目線に立てる若さを「一番の武器」と考え、「壁をつくらない、話しかけやすいタイプの監督になろうとした」。チームに宿る結束力の土台には、本音で語り合える信頼関係の構築がある。

 世界と伍(ご)する上で日の丸を背負う使命感を求めてきた。「グラウンドにつばを吐くな」「ベンチでも常に帽子をかぶれ」。就任時から一貫して選手に“品格”を求め、昨秋の強化試合前の合宿でもそう伝えた。「戦に行くのにかぶとを着けない者はいない。帽子を脱いで(気が)抜けている姿はチームが一つになって戦っているように見えない」

 本番を2カ月後に控え、覚悟を持ったメンバーがそろってきた手応えはある。なかでも中田翔(日本ハム)は目をかけてきた一人。4番候補に筒香嘉智(DeNA)もいる中で、昨秋の強化試合では4試合全てで4番を任せた。「彼は背負いすぎて代表では打たない。それは分かっている。でも(15年秋のプレミア12のように)6番で結果を残すのは彼が目指しているところではない。だからあえて使い続けた」。時に弱気なコメントをする主砲に、逃げては何も変わらないよ、というメッセージを送る。そこに小久保監督らしさがにじむ。

小久保監督は自分と重ねて中田に接する=共同

小久保監督は自分と重ねて中田に接する=共同

 監督としての考え方の根底には王貞治元監督(現ソフトバンク会長)から授かった帝王学がある。自身も現役時代、どんなに不振でも「4番から外さない」と言われ、逃げ道をつくらせてもらえなかった。「しんどかったけど、そこを乗り越えたことで自分の財産になった」。中田を自分と重ねて接するのは、成長してほしいとの願いから。球界を引っ張るほかの代表選手にも同様に、王元監督に言われ続けた「選手の手本になりなさい」という教えを説いてきた。

 「小久保ジャパン」が目指す野球を問われれば、「投手力を含めた守りが日本の強み」と答える。そこがぶれることはない。「今の選手はデータがないと不安になる。送り出すまでが大切」とスコアラーの体制も強化した。

 昨年12月下旬に一部メンバーを発表し、大谷翔平(日本ハム)や菅野智之(巨人)、中田、筒香ら国内組18人を選出。中継ぎ専門の宮西尚生(日本ハム)や秋吉亮(ヤクルト)も名を連ねた。早めに伝え、WBC公認球に対応する準備期間を確保させる狙いがあった。

 さらに青木宣親(アストロズ)の参加も決定。日本人メジャーリーガーの代表入りは2大会ぶりで、06、09年と大会2連覇に貢献した青木の存在は心強い。登録枠は28人。2月6日の最終登録期限まで人選には頭を悩ませそうだ。

 抜かりなく本番に備える中で日に日に重圧も増している。それでも「何が何でもこのメンバーで世界一になりたい思いが強い」。視線は頂点、ただ一点のみを見つめている。

 

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