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[FT]韓国の高速鉄道、海外に照準 日中競争に参戦

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2016/12/21 6:30
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 韓国が、日本と中国が支配する世界の高速鉄道市場への参入を目指している。韓国の製造業主導の経済は伝統的な重工業の成長鈍化を埋め合わせる方法を模索しており、マレーシアとシンガポールを結ぶ鉄道建設の契約に狙いを定めている。

中国は高速鉄道の世界普及を目指す(河北省、中国中車集団の鉄道車両工場)

中国は高速鉄道の世界普及を目指す(河北省、中国中車集団の鉄道車両工場)

 韓国は極めて競争の激しい市場に遅れて参入する北東アジアの国になるが、自国で培った高速鉄道技術と運用ノウハウを輸出する準備ができているという。同国は2004年に初代の高速鉄道向けにフランスのシステムを採用した。

 2010年に国内で初の内製高速鉄道を導入し、今では韓国は高速鉄道技術でフランス、ドイツ、日本に続く世界第4位にランキングされている。

■シンガポール―クアラルンプール間350キロを狙う

 シンガポールとマレーシアの首都クアラルンプールを結ぶ総工費150億ドルの鉄道建設計画は来年第4四半期に国際入札が行われる予定。韓国は技術移転の約束で提案の条件を有利にすることで、契約獲得に躍起になっている。

 韓国国土交通省の鉄道政策部門のパク・ジンホ副局長は「高速鉄道は製造の専門知識と最先端技術を必要とする高成長分野だ」としたうえで、韓国は「金融支援の面で日本と中国に後れを取っているものの、技術面では今や両国に肩を並べている」と付け加える。

 同氏は、韓国には「海外市場での実績がない」と認めつつ、「我々はこうした新興国で何が必要か十分認識しているため、技術移転の魅力的な条件で実績不足を穴埋めするつもりだ」と語る。アナリストらは、韓国はより有利な条件で他国へ技術を移転できると言う。日本と中国が有利な金融支援パッケージの提供に重点を置く一方、韓国は国家レベルで実行するからだ。

 政府によれば、韓国の高速鉄道システム――首都ソウルと南部の釜山、光州を結ぶ韓国高速鉄道(KTX)――は料金が安いにもかかわらず、極めて収益性が高い。最高時速300キロを誇るKTXは、1日17万6000人の乗客を呼び込み、昨年は2兆ウォンの売上高に対し約7000億ウォンの純利益を計上した。

 だが、韓国はまだ海外で高速鉄道の契約を勝ち取っていない。中国と同様に、韓国は鉄道関連の受注で東南アジアと中南米の新興国市場を狙っている。韓国唯一の鉄道車両メーカーで、米国、トルコ、ブラジルに海外工場を持っている現代ロテムは、世界36カ国に旧来型の鉄道・地下鉄車両を輸出しており、海外受注が過去2年間で4倍に増え、約2兆ウォンに達している。

 現代ロテムと国営の韓国鉄道公社を含む韓国のコンソーシアム(企業連合)が狙う受注は、シンガポール―クアラルンプール間の陸路の旅を現在の4時間から90分に短縮する延長350キロの新たな高速鉄道路線だ。シンガポールとマレーシアは先週、コストのかかる同プロジェクトを2026年までに完成させることに最終合意した。

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