アジア最新ニュースの掲載を始めました

Financial Times

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

[FT]ドゥテルテ氏の強権はマルコス時代に相似

(1/2ページ)
2016/12/20 15:00
共有
保存
印刷
その他

Financial Times

 フィリピンのドゥテルテ大統領は、率直な物言いで、犯罪を摘発し、殺人を伴う自身の麻薬撲滅の闘いに対する国際社会の非難を一笑に付す絶対的指導者としての姿を見せてきた。今、ドゥテルテ政権がマルコス元大統領と同様の独裁主義に傾いているのかについての議論が高まっている。

 ドゥテルテ氏(71)の支持者らは、政敵を弾圧し、マルコス・スタイルの権力掌握をもくろんでいるという主張をはねつけた。ドゥテルテ氏は先週さらに暴走し、病気かクーデターか暗殺で6年後には「居ない」こともあり得ると、同氏らしい素っ気ない口ぶりで言い放った。

 この論争の背景には、同氏の大統領としての存続可能性を疑う声が広がっていることがある。東南アジア2位の人口を持つ同国の大統領となった同氏は、就任後6カ月で既に多くの波風を立てている。同氏が高い支持率を維持する一方で、一部のフィリピン国民の目には、これが過去の圧政や政治混乱の不安な再来に映っており、この独裁スタイルが選挙運動の報酬と同様に危険を生む初期の兆候だと見ている。

■騒乱の1カ月

 南部ダバオ市の市長だったドゥテルテ氏のこの1カ月は、同氏を基準にしても、5月の驚きの大統領当選以来で騒々しいものだった。同氏の一部の政策に反対するレニー・ロブレド副大統領は、閣僚職を辞任し、自分を政権からもまとめて追放する陰謀が存在すると主張した。

 また、ドゥテルテ氏の批判でよく知られるレイラ・デリマ上院議員もドゥテルテ派の議員から、下院で「無礼を働いた」として刑事告訴の標的にされている。元法相のデリマ氏は、推定5000人以上が殺害されたとされる麻薬撲滅運動を非難しており、今回の攻撃を「ハラスメント」だとしている。

 ドゥテルテ氏は先週、同氏の支配(の是非)を巡る議論をさらにあおった。経済界の聴衆に対し、「自らが」ダバオの警察官を率いて、ダバオ市長時代に自身が始めた取り締まり運動で麻薬犯罪の容疑者を捜索することがあると述べたのだ。同氏は「殺害できる犯罪者を本気で捜していた」と述べたが、その後、自分が殺害したのは「役人に抵抗した」者だけだと弁明した。

共有
保存
印刷
その他

電子版トップアジアトップ

関連キーワードで検索

ドゥテルテマルコスフィリピン

Financial Times 一覧

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

イラスト Ingram Pinn/Financial Times

Ingram Pinn

[FT]中国、狙うは西側の覇権 一帯一路、米国孤立は好機 [有料会員限定]

 今年もっと大きく報じられてよかったはずのニュースの一つが、中国と英国を結ぶ鉄道貨物輸送の新ルートの開通だ。
 1月1日に、1両の機関車がけん引する貨物列車が、中国製の工業製品を満載して浙江省義烏を出発…続き (7/26)

独ハンブルクで開催した20カ国・地域(G20)首脳会議で、ロシアのプーチン大統領(右)と写真撮影に応じるトルコのエルドアン大統領。シリア問題の解決にはロシアとトルコの仲介が必要だと両者は話した(8日、ハンブルグ)=AP

AP

[FT]ロシアに向き始めたトルコ 欧州の関与不可欠 [有料会員限定]

 トルコが西側のくびきを解いて東を向き始めたのはだいぶ前から明らかだった。だが、混迷の中東地域全体に波紋を広げている同国の不安定な状態が、疑いの余地がないまでになりつつある。内向きになった欧州連合(E…続き (7/26)

監視カメラの映像を人工知能(AI)で分析することで犯罪予知につなげる(上海市内で)=AP

AP

[FT]中国が人工知能で犯罪予知、懸念も [有料会員限定]

 当局が国民の履歴を際限なく入手できる監視国家の中国が、犯罪の予知と防止を目的とした技術を用いて将来を見通す試みを行っている。
 複数の企業が人工知能(AI)の開発で警察に協力している。犯罪が起きる前に…続き (7/24)

NIKKEI ASIAN REVIEW

COMPANIES TO WATCH

[PR]