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管理者不在のブロックチェーン 安全で落ちない秘密
ビジネスブロックチェーン(中)

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2016/12/15 6:30
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日経ビッグデータ

 「落ちない」「書き換えられない」、そして「管理者がいない」。ビットコインを7年以上止まることなく動かしているブロックチェーンの仕組みはどうなっているのか。その技術概要を紹介する。

 ブロックチェーンは、そもそもは仮想通貨のビットコインを構成する仕組みの一部である。ビットコインは、2008年10月末に、「サトシ・ナカモト」といういまだ謎の人物によって提案された。2009年1月にシステムが稼働し始めて以降、現在まで止まることなくサービスが提供されている。

日本取引所グループ(JPX)も2016年8月に公表した「JPXワーキング・ペーパー」でブロックチェーンに注目
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日本取引所グループ(JPX)も2016年8月に公表した「JPXワーキング・ペーパー」でブロックチェーンに注目

 これまでは、円やドルなどの法定通貨では中央銀行や政府、「Suica」、「nanaco」などの電子マネーではJR東日本やセブン・カードサービス、というように、その価値を発行する主体が明確に存在するのが普通であった。

 それに対して、ビットコインではシステムそのものがプログラムに従って価値を生み出し、管理者となる人や組織が存在しない、のが大きな特徴である。複数の端末同士が自律的に通信するP2P(ピア・ツー・ピア)テクノロジーのネットワークで構成されるため、システム上も特定のサーバーに依存しない仕組みとなっている。

 現在では中国や米国、日本を中心に、世界中に利用者がいる。時価総額は1兆円を超え、マイニングに参加しているコンピューター(ノードという)の数は7000以上といわれている。その多くは資金の運用が目的とみられるが、送金や決済にも利用されている。日本でも、ビットコインを支払いに利用できる店舗が徐々に増えている。

 また、オープンソースソフトウエアであることもあり、ビットコインを改変・改良した仮想通貨も多数(700以上とされる)開発され、そのうちのいくつかは1000億円を超える時価総額に達している。

■システムダウンを防ぐ「P2Pネットワーク」

 ビットコインの仕組みが研究されるにつれ、この仕組みを仮想通貨としてだけでなく、様々な情報のやりとりにも応用できることが分かってきた。ここに至って、ブロックチェーンが、それ単独で注目されることになる。ブロックチェーンの「落ちない」「書き換えられない」「管理者がいない」という特徴を生かして、さまざまなシステムとして利用するための取り組みが始まっている。

 ブロックチェーンは、P2Pネットワークで稼働するシステムである。このネットワークに参加するノードは、同一のブロックチェーンソフトウエアを動かし、同一のブロックチェーンデータを保有する。これにより、いくつかのノードが突然停止した場合でも、データの損失やシステムのダウンが起きにくくなる。

ピア(ノード)とピアがつながるP2Pネットワークの仕組み
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ピア(ノード)とピアがつながるP2Pネットワークの仕組み

■改ざん防ぐ「暗号」と「ハッシュ」

 ブロックチェーンにデータを書き込むときは、ブロックチェーンのP2Pネットワークに、ルールに従って作成したデータを流し込めばよい。これを「トランザクション」と呼ぶが、ビットコインの場合、

・ 送信者のアドレス

・ 受信者のアドレス

・ 送金金額

・ 手数料

・ 直前のトランザクションのハッシュ

などがデータに含まれる。

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