ゲーム市場のこのセクターにおけるソニーの歴史は、もっと成否にむらがあった。「プレイステーション(PS)」のゲームを携帯型のコンソールや、自社スマホ「エクスペリア」に搭載するいくつかの取り組みは失敗に終わった。IHSマークイットのモバイルアナリスト、ジャック・ケント氏は「ソニーは5~6年前からモバイルゲームに関心を持っているが、ちゃんとできていない。戦略の目的が、ゲームから利益を得ることより、むしろ携帯端末やコンソールをもっと売ることだった」と指摘する。
■新会社、アジア地域を攻める
平井氏は、この問題に徹底的に取り組む計画だと述べ、次のように語った。「モバイルゲームは日本市場の非常に重要な部分であり、そのために当社はモバイルゲームに完全に特化した100%子会社を作った。この会社がゲームタイトルを出すことになる」
日本はモバイルゲームに対する1人あたりの支出額がどの国よりも多く、その後に韓国、中国が続く。アジア地域が新設子会社フォワードワークスの最大の焦点となる。
ソニーはまだ家庭用ゲーム機のPSに大きく賭けており、アップグレードされた、さらにハイエンドの新バージョン(コードネーム「NEO」)が来週発売される見込みだ。新端末は10月に予定されている仮想現実(VR)用ヘッドセット「プレイステーションVR」の発売にあわせ、超高精細画像とVRをサポートする。
今年5月、「PS4」はソニーで最も売れ行きの速いコンソールとなり、累積販売台数が4000万台に達した。
Madhumita Murgia in Berlin
(2016年9月5日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
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