敗れざる魂

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

体操男子・ベルニャエフ 採点「フェア」強く潔く

2016/8/12 3:30
保存
印刷
その他

 歴史的な王者交代劇まであとわずかだった。銀のベルニャエフ(22、ウクライナ)は「少しがっかりしている。金が近かったから。でも、これが結果だ」。

 予選1位の勢いそのままに、高難度の演技構成で15点台を連発した。ミスが許されない状況での好演技には、タフな境遇で培われた心身の強さが投影されていた。

 ウクライナ政府と親ロシア派勢力による紛争で、中心地となった東部ドネツクの出身。疲弊した国から支援はほとんど受けられない。かつての代表仲間は好待遇の誘いを受けてロシアなどに国籍を変えたのに、自身は母国を背負う道を選んだ。

 1点近いリードを手に迎えた最後の鉄棒。勝利を確信したかのような雄たけびを上げたが、着地が1歩動いた分だけ点数が伸びなかった。場内はブーイングも起きた。

 試合後の記者会見。隣の内村に対して「あなたは審判から好意的に見られていると思うか」と質問が飛んだ。鉄棒の採点について聞いているのは明らかだった。

 これに不快感を示したのはベルニャエフだ。「採点はフェアだと選手みんなが分かっている。無駄な質問だ」。潔い態度に拍手が起きた。

 悔しさのにじむ表情が笑顔に変わったのは、内村から「次はもう勝てない」と言われた時。「恥ずかしいくらいうれしい。でも彼は絶対にそんなこと思っていないはずだよ」。良き敗者がいてこその名勝負だった。

(山口大介)

敗れざる魂をMyニュースでまとめ読み
フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

保存
印刷
その他

電子版トップスポーツトップ

敗れざる魂 一覧

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

車いすテニス男子ダブルス3位決定戦で三木・真田組に勝った国枝(右)・斎田組=寺沢将幸撮影

 車いすテニス男子、国枝慎吾(ユニクロ)のリオデジャネイロ・パラリンピックが終わった。15日のダブルス3位決定戦で日本人対決を制して銅メダル。試合後、長年のペアの相手、斎田悟司(シグマクシス)と抱き合 …続き (17日 3:30)

柔道男子100キロ超級の3位決定戦でイラン選手を一本勝ちで下した正木=寺沢将幸撮影

 ドスンという鈍い音が、会場に響いた。
 10日の柔道男子100キロ超級の準決勝。正木健人(エイベックス)は開始わずか7秒、体を寄せて右足を刈りに来たツレディバエフ(ウズベキスタン)の大外刈りになすすべ …続き (12日 12:15)

陸上女子走り幅跳び中西の跳躍=寺沢将幸撮影

 陸上の女子走り幅跳び(切断などT44)で金メダルも期待された義足のジャンパー、中西麻耶(うちのう整形外科)。9日の競技で5メートル42の4位に終わったが、引退した身からの復活に「またこの舞台に立てる …続き (10日 11:27)

国旗パラリンピック
  • 金

    0

  • 銀

    10

  • 銅

    14

国旗オリンピックTotal / 41
  • 金

    12

  • 銀

    8

  • 銅

    21