新規株式公開、初値の3割が公開価格割れ 16年1~3月

2016/3/24 23:09
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 新規株式公開(IPO)した企業の初値が伸び悩んでいる。2016年に入ってから24日までに上場した21社のうち、スマホゲーム開発のアカツキなど約3割にあたる6社の初値が公開価格を割り込んだ。年初からの相場下落でIPO株を積極的に売買してきた個人投資家の投資余力がしぼみ、相対的に有望な銘柄に商いが集まりやすくなっている。

 24日は格安スマートフォン販売のベネフィットジャパンと輸入車販売のウイルプラスホールディングスの2社が新規上場した。ベネフィJは朝方から買い気配が続き午前11時すぎ、公開価格を67%上回る3310円で初値をつけた。一方、ウイルプラスの初値は1729円と公開価格を8%割り込んだ。

 16年1~3月は初値が公開価格を下回る企業が目立つ。24日までに上場した企業のうち初値が公開価格を上回ったのは14社で、下回ったのは6社。1社は公開価格と同じで「14勝6敗1分け」という結果だった。公開価格に対する初値の平均上昇率は44%にとどまり、15年通年平均の87%、14年の91%と比べると勢いが弱まっている。

 背景にあるのが、個人投資家の投資余力の低下だ。昨年11月に時価総額の大きい日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険が上場。個人投資家も多く保有する銘柄だが、16年に入ってからの相場下落の影響を受け、24日終値は初値を下回っている。IPO株を好む個人の資金回転が効きにくくなり売買が低調になっている側面もあるようだ。

 需給も悪化している。18日には一気に6社が新規上場した。1~3月の上場企業数は予定する2社も含めると計23社と07年以来の水準だ。岡三証券の小川佳紀シニアストラテジストは「注目度の低い企業には資金が向かいにくく、結果として銘柄の選別が進んでいる」と指摘する。

 半面、過去1年間にIPOした企業の値動きを示す「QUICK IPOインデックス(単純平均)」の24日終値は11万9936と、今年の高値を記録した。上場後一定期間を経て株価がこなれた後に、教育関連など堅調な業績が期待できる銘柄に見直し買いが入っているためだ。「フィンテックや自動運転など投資家の関心の高い事業を扱う新規公開企業が登場すれば、再び人気が盛り返す可能性もある」(松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリスト)との指摘もあった。

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