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そごう柏が9月末閉鎖 つくばエクスプレス沿線に顧客流出

2016/3/9 10:22
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 そごう柏店(千葉県柏市)が9月末に閉鎖することになった。2005年のつくばエクスプレス(TX)開業後、沿線に大型ショッピングセンター(SC)の進出が相次ぎ、顧客の流出に歯止めをかけることができなかった。立地する柏駅前でも、増床などでてこ入れ策をはかる他店の後じんを拝した。

 そごう柏店は市街地の再開発事業の一環として、1973年に開業した。JRと東武野田線が交わる柏駅前に立地し、かつては千葉県北西部に限らず、隣県からも買い物客を吸い寄せていた。ピークの91年2月期の売上高は約590億円だったが、16年2月期は115億円とピーク時の2割に落ち込んだ。

 原因の一つはTXの開業だ。沿線では06年にららぽーと柏の葉(柏市)、07年に流山おおたかの森S・Cが相次ぎ開業し、若年層を中心に顧客が郊外に流出した。

 TXの開業で柏駅の利用者数が減ったことも痛手となった。柏市の人口はTXが開通した05年に前年比4万7000人急増し38万人を超えた。16年2月1日現在で41万1700人となっている。しかし、JR東日本千葉支社と東武鉄道によると、柏駅の14年度の1日あたりの平均乗降客数は37万8000人で、05年度から4万人減った。

 駅前の商業施設との競争でも出遅れた。03年に隣接する「スカイプラザ館」の店舗を本館に集約した一方、ライバルの柏高島屋ステーションモールは08年に増築棟を開業した。その後もそごう柏店はシニアに的を絞った売り場の新設といった集客策にとどまり、07年2月期以降、10期連続で減収となった。

 閉店後の跡地利用法は未定だ。そごう柏店の土地と建物は複数の地権者が区分所有しており、そごう・西武は「地権者や柏市と連携をとりながら進めていきたい」(営業企画部)と説明する。

 柏市の秋山浩保市長は8日、「市の経済発展の象徴として共に歩んできたので大変残念」とのコメントを発表。跡地の活用を「そごう・西武と早急に検討していきたい」とした。

 柏商工会議所(柏市)の伏野龍弥専務理事は「従業員の雇用の問題や駅前周辺地域の活性化策などについて、企業側と話を進めたい」としたうえで「店舗閉鎖が駅周辺のイメージダウンにつながらないように働きかけていく」と述べた。

 開業当初から利用しているという70代の女性は「セールがあると必ず並んでいたので閉店は寂しい」と話した。来店した柏市在住の83歳の男性は「品ぞろえに加え、客の入りも他店に比べ少なかった。閉店はやむを得ないのでは」と語った。

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