物質輸送のタンパク質不足、統合失調症の発症リスク増

2016/2/4 1:39
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 神経細胞内の物質輸送に関わるタンパク質の量が少ないと、統合失調症の発症リスクが増すことを大阪大などのチームが解明し、3日付の英科学誌電子版に発表した。

 チームの中澤敬信特任准教授(神経科学)は「タンパク質の量を増やしたり働きを改善したりできれば、創薬につながるかもしれない」と話す。

 統合失調症は幻覚や妄想、意欲の低下などの症状が出る精神疾患。チームは脳内に多く存在するタンパク質「ARHGAP33」が、神経細胞内で栄養を受け取る物質の輸送に関わっていることを突き止めた。

 このタンパク質を作れないマウスを作製したところ、神経細胞間で情報をやりとりする部位「シナプス」の結び付きが弱まり、記憶力や情報処理能力が低下した。

 このタンパク質を十分作れない遺伝子の型を持つ人とそうでない人で、統合失調症の発症率も比較した。作れない人の方が1.14倍ほど高く、このタンパク質の不足がリスクを高めることが分かった。チームによると、統合失調症には複数の要因があり、薬剤が効かない場合もある。発症の詳細な仕組みの解明が課題となっている。〔共同〕

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