殺害予告の後藤さん知人ら、無事祈る 解放求めメッセージ

2015/1/23付
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 中東の過激派「イスラム国」とみられる組織が日本人2人の殺害を予告し、身代金を求める事件が発覚して2日が過ぎた。事態の進展が見えないなか、フリージャーナリストの後藤健二さん(47)の知人らは焦りともどかしさをにじませる。「待っています」「殺さないで」。2人の無事を祈り、解決を求めるメッセージを送り続けている。

 「無事に帰ってきてください。みんなで待ってます」。後藤さんと親交のある元団体職員、若林直子さん(39)は、事件発覚直後に後藤さん宛てのメッセージを作成した。「子供たちに常に笑顔で接する温かい人」と再会を願う。

 後藤さんと湯川遥菜さん(42)の安否は分からないまま、何もできないもどかしさが募る。「少しでも解放交渉の進展につながれば」と、共通の友人らに呼びかけ、後藤さんの人となりを示すエピソードなどをインターネット上に書き込んで紹介している。

 フリージャーナリストらがつくる「日本ビジュアル・ジャーナリスト協会」(JVJA)は「暴力では問題の解決にならない」などとする声明を発表。ホームページなどを通じ、日本語と英語、アラビア語の3カ国語で呼びかけている。

 声明文は、協会メンバーを通じてシリア国内の取材先などにも送信。声明文の原案を作ったフォトジャーナリスト、豊田直巳さん(58)は「何とかイスラム国側にもメッセージが届き、解放の交渉につながれば」と話す。「解放に向けては時間もかかり段取りも必要。だがまずは『殺すな』と言いたい」

 イラクやアフリカなどの紛争地の取材を通じて後藤さんと親交のあった元NHKプロデューサーの永田浩三・武蔵大教授は、後藤さんについて「女性や子供など弱い立場の視線で戦争の傷をとらえることのできるジャーナリスト」と評価。

 政府に対し「シリア内部にきめ細かく人脈を築いているジャーナリストを頼るなど、あらゆる手段を使って解放に向けた努力を続けてほしい」と訴えた。

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