学力テスト、日常生活に即して出題 今年度は適応力重視

2017/4/19 0:41
共有
保存
印刷
その他

 小学6年と中学3年を対象とする文部科学省の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が18日、全国約3万校で実施された。今回で10回目。学校での日常生活に近い場面を設定し、課題への適応力を問う問題が目立った。論理的な読解力や説明力など、過去に課題とされた分野を問う問題が全142問中32問(23%)を占めた。

 今年度は約212万人が受験。問題は国語と算数・数学で、選択式と記述式を含む。知識を問うA問題と活用力を問うB問題が出された。

 文科省は8月ごろ、平均正答率などの結果を公表する。今回から都道府県ごとに加え、政令指定都市ごとの成績も示される。これまでと同様に、市区町村別や学校ごとの成績は各教育委員会の判断で公表できる。

 小6の算数Bでは、地域住民に宛てて書いた便箋をきれいに三つ折りするため、等間隔で平行に並んだ4本の直線を使って3等分の点を見つける方法を紹介。同じ考え方を用いて、手紙の用紙に並ぶ13本の平行な直線を活用して3等分の点を求める方法を聞いた。

 中3の国語Bでは、生徒が作った本の紹介カードと本の一部の文章を提示。紹介カードで着目していた「比喩を用いた表現」を含む心に残った一文を抜き出し、自分の感想も記述させた。

 文科省の担当者は「日常の場面を設定することで、単なる知識ではなく様々な立場での適応力や対応力を測れる」としている。

 2015年度の学力テストでは正答率が26.5%と低かった「目的に応じて必要な内容を選ぶ力」の課題も出題された。小6の国語Bでは暑さ対策で学校の壁を植物で覆うために、アサガオの水やりの協力者を募る文章を例示。同級生を説得するのに適した内容を選ばせたり文章を要約させたりした。

 小6の算数Bでは「示された式の数字が何を意味しているか」など解釈する力を問う問題の正答率がこれまで低く、今回も類似問題を出題した。このほか数式の規則性について記述する問題を初めて出題。具体例を示しながら、2枚のカードに書かれた数字の差がヒントになっていることを気づかせ、規則性を言葉で説明させた。

 学力テストは現行の学習指導要領の範囲から出題。問題を通じて学習指導上、国が重視する点や身につけるべき力を示す狙いもある。文科省の担当者は「問題を活用して、教員の指導改善や児童・生徒の学習意欲向上につなげてほしい」と各教委や学校に取り組みを促している。

共有
保存
印刷
その他

電子版トップ

関連キーワードで検索

学力テスト全国学力テスト文部科学省

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

北海道 27日 7:01
27日 7:00
東北 27日 7:02
27日 7:01
関東 27日 7:01
27日 7:01
東京 27日 7:01
27日 7:00
信越 27日 7:00
27日 7:00
東海 27日 14:00
27日 7:05
北陸 27日 6:10
27日 6:01
関西 27日 6:02
27日 6:00
中国 27日 6:02
27日 6:00
四国 27日 6:02
27日 6:00
九州
沖縄
27日 2:00
26日 21:52

【PR】



日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報