大規模倉庫の約3割で違反 「第2のアスクル」懸念
消火栓操作などに支障

2017/4/13 0:33
共有
保存
印刷
その他

 全国の大規模倉庫の約3割で、消火器や消火栓の設置状況などについて消防法違反があったことが12日、国土交通省と総務省消防庁の調査で明らかになった。消火栓の操作に支障が出る場所に物が置かれていたケースなどがあり、延焼を防ぐ防火シャッターが調査の際、完全に閉じなかった倉庫も36%に上った。

画像の拡大

 調査は今年2月、埼玉県三芳町で起きた事務用品通販アスクルの物流倉庫火災を受けて両省庁が実施した。延べ床面積5万平方メートル以上の大規模倉庫219棟が対象。消防用設備の設置状況や防火管理体制を調べ、結果を12日に開いた再発防止策を議論する有識者検討会で示した。

 それによると、156棟(71.2%)では消防法違反がなかったが、63棟(28.8%)で違反が確認された。消火器を不適切な場所に設置していたほか、避難や消火栓の操作を妨げる場所に物が置かれていた事例などがあった。大半が軽微な内容で、その場で指導して改善させたという。

画像の拡大

 消防法は倉庫で働く従業員数に応じて、防火対策を担う防火管理者の届け出を義務付けている。調査対象の中で届け出の対象になっている倉庫210棟のうち、36棟(17.1%)で防火管理者の届け出がなされていなかった。

 アスクルの倉庫火災では防火シャッターが閉まらなかったことが延焼の一因となった。今回調査では、立ち入ることができた倉庫203棟で防火シャッターの稼働状況を調べた。

 調査で操作するなどしたところ、130棟(64%)では不備がなかったが、73棟(36%)で閉まりきらないシャッターがあった。シャッターの下にコンベヤーが設置されていたり、荷物が放置されていたりしたほか、作業上の都合などで閉鎖しないよう固定されていた倉庫もあった。

 国交省建築指導課は「火災時に深刻な被害を防ぐためにも、不備を指摘された事業者は普段から万全の防火対策をしてほしい」と求めている。

共有
保存
印刷
その他

電子版トップ

企業・業界をもっと詳しく

企業がわかる。業界がみえる。ニュースとデータをまとめてチェック!

関連キーワードで検索

アスクル国土交通省消防庁総務省

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

北海道 7:01
7:01
東北 7:01
7:00
関東 7:01
7:01
東京 7:01
7:00
信越 7:00
7:00
東海 9:05
7:05
北陸 7:02
7:01
関西 6:05
6:00
中国 7:00
7:00
四国 7:01
7:00
九州
沖縄
6:01
6:00

【PR】



日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報