最新の市場情報

※営業日はリアル更新
日経平均株価(円) 19,729.28 -24.03
日経平均先物(円)
大取,17/09月
-- --

[PR]

業績ニュース

ブリヂストン、今期営業益1%増 値上げ浸透 米州で稼ぐ

2017/2/17 23:14
共有
保存
印刷
その他

 ブリヂストンは17日、2017年12月期の連結営業利益が前期比1%増の4520億円になる見通しだと発表した。タイヤの原材料となる天然ゴムの価格が上昇するなか、製品の値上げで吸収。稼ぎ頭の米州(北米・中南米)で初めて過半の利益を稼ぐ。ライバルの仏ミシュランをどこまで引き離せるかが焦点だ。

 売上高は9%増の3兆6300億円、純利益は5%増の2800億円を見込む。最終増益は3年ぶり。

 営業利益の伸び率が1%にとどまるのは天然ゴムの市況が昨年9月以降、上昇基調に転じたためだ。原料安の追い風が吹いた前期から一転、今期は1370億円の利益押し下げ要因となる。

 しかし、ブリヂストンは増収増益に自信を示す。江藤彰洋副社長は17日、「今こそブランド力を生かす時だ」と力を込めた。パンクしても一定の走行が可能な「ランフラットタイヤ」や低燃費性能など、技術とブランドを背景に値上げが着実に浸透。販売数量も伸びる見通し。これらが営業利益を1664億円押し上げ、原材料高の悪影響を跳ね返す。

 業績をけん引するのが米州事業だ。モルガン・スタンレーMUFG証券の垣内真司アナリストが「自社の販売チャネルがブリヂストンの強み」と指摘するように、米国の直営店舗は約2200。量販店の値下げ圧力を受けにくく、地域密着のサービスと適正な販売価格が収益に貢献する。

 米州の地域別営業利益は18%増の2390億円と、初めて全体の5割を超える見通し。9%減の1370億円を見込む日本国内とは対照的だ。米ノースカロライナ州の工場には1億8000万ドル(約203億円)の追加投資を決めた。

 焦点は世界2位の仏ミシュランをどこまで引き離せるかに移る。純利益や時価総額はブリヂストンが大幅に上回り、かつて見劣りした配当性向も4割超と高い。17日には05年以来の自社株買いを発表した。買い付け上限は1500億円で、自己株式を除いた発行済み株式数の6.4%に相当する大規模なもの。

 ミシュランは売上高こそブリヂストンより1兆円近く低いが、稼ぐ効率を示す売上高営業利益率は12.9%と、ブリヂストンの13.5%と接戦を演じる。欧州からアジア、アフリカまで収益基盤の広さが強みだ。

 タイヤ各社が値下げ競争を続ける時代は終わりつつある。原材料安の追い風がやむ今期に実力が問われる。(太田明広)

共有
保存
印刷
その他

電子版トップマーケットトップ

企業・業界をもっと詳しく

企業がわかる。業界がみえる。ニュースとデータをまとめてチェック!

新着記事一覧

読まれたコラム