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山パンの16年12月期、純利益23年ぶり最高 商品絞り収益膨らむ

2017/2/14 23:51
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 山崎製パンの収益力が高まっている。同社が14日発表した2016年12月期の連結決算は、純利益が前の期比64%増の181億円と1993年12月期以来23年ぶりに過去最高になった。小麦粉など原材料価格の下落が貢献したが、それ以上に効いたのが商品の絞り込みだ。売れ筋の商品に集中し、販売促進費と物流費を抑制した結果、利益率が急速に改善している。

 「最高益の原動力は、商品数の絞り込みで販促費を抑えながら売り上げを伸ばせたことだ」。飯島延浩社長は14日の決算会見で胸を張った。前回の最高益だった93年12月期は食パン「ダブルソフト」の大ヒットによるもの。今回は努力を積み重ねた最高益といえる。

 出発点となったのが14年12月期だ。総菜パンの「ランチパック」や食パンの「超芳醇(ほうじゅん)」など主力商品を「厳選100品」と位置づけ、生産と販売を集中する取り組みを始めた。全体の商品数も削減を進め、前期は約1100品目と14年12月期に比べ約2割減らした。生産・販売の効率改善と、物流費の抑制が狙いだ。

 それまでの山パンは売上高の拡大を優先し、毎年多くの新商品を投入していた。新商品はヒットが狙える一方で「空振り」も多い。発売時の販促費が膨らみ、全体としては必ずしも高い利益に結びついていなかった。商品数が多ければ複数の工場で生産する必要もある。別の地域から商品を融通するため、輸送費もかさんでいた。

 商品数の絞り込みにより販促費や物流費の削減が進んだ。16年12月期の売上高営業利益率は3.4%と96年12月期以来の水準にまで回復。前期は小麦粉に加え鶏卵価格の下落も追い風となった。

 販売単価の引き上げにも成功している。例えば安売りされやすかった食パン。レーズンの量を従来品より増やした「レーズンゴールド」(6枚入り、税込み約280円)など、品ぞろえを強化した高価格帯が好調だ。

 17年12月期は純利益が前期比8%増の197億円と、2期連続で最高益を更新する見込みだ。商品数の削減は「大幅に進めるのが難しくなってきた」と飯島社長は話す。昨年末にはチョコレートを練り込んだ食パンを投入した。厳選した商品で、引き続き単価を引き上げられるかが、一段の利益率改善のカギとなりそうだ。(川路洋助)

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