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阿佐海岸鉄道、線路・道路両用車両を20年までに導入

2017/2/4 6:00
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 第三セクターの阿佐海岸鉄道(徳島県海陽町)は線路と道路の両方を走行できる新交通「デュアル・モード・ビークル(DMV)」を2020年までに導入する。阿波海南駅(海陽町)から甲浦駅(高知県東洋町)までは線路を走り、そこから道路で高知県室戸市まで結ぶ。DMVの本格的な営業運行は国内初という。地域住民の足とするとともに観光誘客にもつなげる。

 阿佐海岸鉄道は徳島県海陽町と高知県東洋町を結ぶ阿佐東線を運行している。3日に、徳島、高知両県など関連自治体でつくる「阿佐東線DMV導入協議会」の第2回会合が徳島市で開かれ、導入計画が承認された。

 現在の阿佐東線は海部駅(海陽町)が始発だが、DMVの運行は隣駅の阿波海南駅(JR四国牟岐線)からとする。始発駅では車両が道路と線路を行き来できるようにする必要があるが、海部駅は高架駅で多額のコストがかかるため阿波海南駅とした。必要な駅施設の改修などを含め、JR四国と今後調整する。

 甲浦駅からは道路を通って室戸市まで結ぶが具体的なルートは未定。道路の運行はバス事業者としての許可が必要なため、当面は地元のバス会社に運行を委託し、周遊観光やイベント運行など観光目的で活用する。将来的には阿佐海岸鉄道が許可を取得し、定期路線の運行を検討する。

 車両はマイクロバスを改造したもので座席数は20~30程度。開業にあたり3台調達する。17年度中に発注して製造を始め、19年度中に試験走行を始める計画。

 事業費は車両調達や駅舎の改築、信号設備等の整備で合計10億円程度。うち徳島県が53%、海陽町が26%、高知県と東洋町が10%ずつ負担する。阿佐海岸鉄道社長を務める、海陽町の前田恵町長は「最初の投資は大きいが乗客増が見込める」として、経営改善への期待を寄せる。

 同線へのDMV導入は05年から構想があり、11年度には乗客を乗せての実証運行を実施した。安全性の確保にメドがついたことなどから定期運行に向け動き出した。

 鉄道に比べ車両や運営費が安くつき、地域交通の維持・拡充に貢献できる。線路と道路のどちらでも走れる特性を生かし、災害時の輸送手段としても期待されている。

 DMVが実用化されれば国内初で、鉄道ファンなどを呼び込む観光資源としても活用する。室戸市の久保信介副市長は「まずは室戸岬まで運行してほしい。ジオパークを生かした体験型観光の充実や商品提案を通じて、延伸に協力していきたい」と話す。

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